夜姫

本書は新宿歌舞伎町のキャバクラの女王と、その女王に怨恨の感情を持つ女性が歌舞伎町で闘うというものである。もっとも「闘う」といっても武器でのドンパチではなく、キャバクラ内におけるお客・売上の争奪戦と言ったものであり、いわゆる「お水」と呼ばれる世界での闘いを映している。

キャバクラにしても、ホストにしても、夜の世界における話はいくつもあるものの、かつては成り上がりのようなサクセスストーリーや伝説ができるまでと言ったものが中心だった。しかし本書はそれらとは異なり、女王に対して、復讐するためにわざわざ女王の土俵に飛び込み、争奪戦で果たそうとするという物語であるため、ある意味で斬新さはあるのだが、あっという間な感じがして、もっと闘いのバチバチ感が欲しかった。コンセプトとしては申し分ないのだが、プロセスの部分でもっと楽しませて欲しかった。

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