1分間心理学

一昨年に「KY」ということばが流行語となった。今の首相でも言われているが意味合いが異なる。一昨年に流行したのが「空気が読めない」で、今の首相ではこうではなく「漢字が読めない」であろう。

それはさておき恋愛において「KY」というのはあまり好ましくない。とはいえ私自身、恋愛はともかくとして世間一般がこのことばが蔓延しているということはいかがなものかと思う。改革や進化を常に希求しなければならないのにもかかわらず空気を呼んでばかり。その場しのぎ。これでは「経済は一流、政治は二流、国民は三流」と言われ続けてしまっている。一方のアメリカでは頻繁に政権交代が行われ、昨年の総選挙で「CHANGE」と言うことばを掲げた民主党のバラク・オバマが次期アメリカ大統領となった。日本でも政権交代の様相を見せようとしているが、果てさてそのようになるのかと言うのを見てみたいところだ。

マクラはここまでにしておいて、恋愛における「KY」は関係をギクシャクさせてせっかくのチャンスを逃してしまう。それを避けるために女性はどのようなテクニックを身につけたほうがいいのかと言うのを書いているのが本書である。男の自分が読んで書くのもどうかと思うが。

第1章「彼の気持ちを確実に引き寄せる!」
彼が彼女に気があると言うところのチェックを行い、彼女はその彼の気持ちを引き寄せる方法をここで説明している。前半の部分はこれから彼女を作りたいと思う男も見たほうがいいと思う。女性の見るところはここだと言うことを理解しないと、捕らえたい獲物を捕らえることができない。

第2章「ラブラブな時期だからこそ気をつけることって?」
男のハートを捕らえ、ようやく恋人同士になったらデートを重ねたり、メールで交流したりとラブラブの時期になるが、そのときも気をつけなければいけないことがある。特に合う頻度やメールの返信と言ったところは自分勝手になってしまうとせっかく掴んだ男を逃がしてしまう結果となって失意のどん底となってしまう。

第3章「「ずっと一緒にいたい」と思わせる女になる!」
恋人同士になってしばらくたつとマンネリとなる。ここではマンネリを解消するためのテク、結婚などこれからどう発展すればいいのかと言うことについて説明している。

第4章「恋愛以外に使える愛され心理テク」
ここでは恋愛の話をいったん離れて、恋愛におけるテクを仕事や友情などに置き換えて説明している。よく「仕事は恋愛と同じ」と言うようなことを聞くが、この小を見るあたりそのとおりかもしれない。

本書は女性が愛されるためのテクを紹介している。だからと言って男性が見て役に立たない訳ではない。ほぼ全て男性に置き換えることができるばかりではなく、第1章の前半にある女性の見る目がわかるほか、第4章ではビジネスの場でも通用できるテクも書かれている。女性のための本でも男性が役に立つところは必ずと言ってもいいほどある。そう感じた1冊であった。