勝つと決めた者だけが勝つ―ビジネスを成功に導く38のメッセージ

浜口直太氏といえば日本を代表するコンサルタントとして、数多くの著書を出版しており、今年の2月で50冊となった。

浜口氏のブログにおいても珠玉の言葉がたくさんあるのだが、本書もそういった言葉が38個おさめられている。

<行動>
本書においても、ブログにおいても「行動」についての名言は数多くある。成功するためにはとにもかくにも「動く」「行動する」ということが大切といわれている。考えたり、知見のみの「知っている」ではなく、そこから自分で検証をするという「している」というのに代えていく必要がある(「あるCM」と同じように思えるがそれはご愛嬌ということで)。

<挑戦>
四字熟語に「七転八起」という言葉があるとおり、どんなに失敗しても、どんなに退けられようとも自分を信じて立ち向かっていくことを言っている。
その中には「フィードバック」というのも大事になってくるが、それは枝葉の葉に当たる部分である。

<勇気>
苦難に立ち向かう勇気についての言葉を集めている。苦難が多ければ多いほど人は成長できるし、壁にぶつかればぶつかるほど今までわからなかった力に目覚める。
珠玉の言葉を見ていきながら、ふと、ある歌を思い浮かべた。
「アンパンマン」で有名な、やなせたかしが作詞した「勇気のうた」である。
小学5年生の時にうたった歌であるが、荘重な感じでとても小学生に理解できないような歌詞であるが、あれから12年間ずっと勇気を振り絞るとき、苦しい時には必ずこの歌詞を思い浮かべていた。

<信念>
「何のため」「誰のため」
論理的なもののようであるが、実はこの2つには魂が宿っている。
自分がやっている目的は何なのか、どういった動機でやり続けているのだろうか
それを忘れずに苦難という山に立ち向かう。感謝と苦労としあわせとをもって登り続ける。
そして頂上にたどり着いたときに今までの苦しみを忘れることができる。

<成功>
「成功」の定義については人それぞれであるが、それをなし得るためには努力や継続によって導かれる。

<使命>
「自分に勝つ」
それは弱虫になっている「自分」に打ち勝ち、たゆまずに力をつけていくことである。

<幸福>
「幸せ」や「幸福」というのは一言では言えない。
意味合いが十人十色のごとく、バラバラであるのだから。
しかし人それぞれに遭った幸せを見つけ、それに向かって願い、邁進していけば必ず叶う。たとえ畦道、獣道というような道を歩もうとも。

数多くの修羅場や問題に直面したことによってこれらの珠玉の言葉達には段違いの重みがあるように思える。
浜口氏のブログにも本書で書ききれなかった珠玉の言葉がたくさん書かれている。道に迷った時、苦難に遭った時には最適なカンフル剤となるだろう。