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2009年6月

F1 トルコGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

モナコが終わってもF1界は波乱含み。FOTAが来シーズン選手権見送るかと思いきや全チームがエントリーをしました。モズレーの策中にはまったのかどうかというのはそれは置いといて。 来年から新たに3チームエントリー枠が増えるそうで、もうすでにエプシロンやスーパーファンドなどいくつかのチームがエントリーを明言しました。 来シーズンの動きも強いですが、今シーズンもまた波乱含み。 誰も予想していなかったブラウ […]

七田眞の人間学 いかに生きるか

「右脳式教育」として知られ、数多くの著書を出された七田眞氏が4月22日に亡くなった。79歳である。 自己啓発の本を全部で150冊刊行されており、右脳に特化した教育として国内外から注目を集めた(その一方で科学的かという批判はあったのだが)。 本書は七田氏の生い立ちから、人間の生き方はどうあるべきかについて提唱している。一昨年出版されたのだが、七田氏の集大成としてはうってつけの一冊だと私は考える。 第 […]

精神障害者をどう裁くか

昨月の21日から始まった裁判員制度であるが、まだ適用された裁判の中で目立ったものはないものの、これから裁判員制度の廃止の可能性も含めて議論を深めていかなければいけない。 裁判員制度に限らず刑事裁判で非常に難しいことの一つとして「刑法39条」に絡んだ「精神鑑定」というのがある。とりわけ少年事件ではその「精神鑑定」の在り方について波紋を呼び、論議も呼んでいる。 本書は裁判員制度も含めた精神障害者の裁判 […]

地震予知の科学

2006年に緊急地震速報というのが公式にスタートしてからもう3年経とうとしている。私は今でも地震予知というのに関しては信じておらず、実際にこれが役に立ったというケースを聞いたことがない。政府主導で動いているため税金の無駄遣いだという声も少なくない。 本書はこの地震予知について、日本地震学会の中でも、前述の予知についての検討委員会の観点から、地震予知の必要性を主張している。 1「地震の発生をあらかじ […]

ガリア戦記

「ガリア戦記」は紀元前58年から約7年間、カエサルがガリア、今のいうところのドイツ、ベルギー、フランスなどに遠征し、征服をしたという一連の戦争である。この征服により、ローマの支配下における平和(パクス・ロマーナ)の礎となった戦争である。 本書はガリア戦争の中で指揮を執ったカエサルが7年間の戦争を自ら記録したものである。全8巻で構成されており、1巻1年のスパンで書き続けたものである。ちなみに本書はそ […]

書評の思想

私は「蔵前トラック」「蔵前トラックⅡ」の2つのブログにおいて、約700冊近く書評を行ってきた。 いろいろ思うことで、 「書評はどうして生まれたのか」 「書評は何のためにあるのか」 「もしも書評がなかったとしたらどうなるのか」 という問いは、書評を書いている途中に時々考えてしまうことである。 書評の起源は新聞や評論と同じく18世紀イギリスのコーヒーハウスと考えられる。コーヒーハウスに通う人々が様々な […]

対論・異色昭和史

2009年4月、ジャーナリストの上坂冬子氏が肝不全のため亡くなった。78歳である。 上坂氏といえば三宅久之氏、櫻井よしこ氏と並ぶ保守派の大論客といわれており、とりわけ今も紛糾している北方領土問題には積極的に提言をする論客である。その姿勢はものすごく、上坂氏の本籍を国後島にしたということが何よりの証拠といえよう。 本書はその上坂氏を見出した鶴見俊輔氏と昭和、おもに第二次世界大戦前後のことについて対談 […]

メゲナイ人は「単純」に考える!

今日は「ストレス社会」と呼ばれており、仕事の内容自体も複雑化してきている。当然思考も単純なものとなくなってきているため考えていくだけでもだんだんと後ろ向きになってしまっている。そして俗に言う「メゲる」状態、ネガティブな状態に至ってしまう。ではめげない人になるためにはどうすればいいのか、本書によると「単純」に考えればいいという。「単純」な考え方であれば私も推奨するが、社会はそれを許してくれないのも困 […]

理系アタマのつくり方

私は文系大学出身であるが、数学など理系の講義も数多くあったため、文系と理系の二足わらじといった考えでも差支えない。私は理系出身ではないのだが、一応「理系」のことについては片足を突っ込んだことがあるので、ある程度理系の考えていることはわかる。 さて本書はというと「理系アタマ」とあるが、簡単に言うと論理的で、数学力があり、抽象的に話すことができ、さらに自分の思考でもって「仮説」を立てていき、それを実践 […]

東京に移って1年、今までを振り返って(その2)

(その1から) そういった日々が続いて、さらに書評をもっと質を上げようといろいろな書評ブログを見て行きました。 これにもきっかけがありまして、大学生のころからずっと読んでいた雑誌に「週刊東洋経済」というのがあります。昨年の6月21日号に「最強の「読書術」」というのが特集で組まれたときに、小飼弾さんの「404 Blog Not Found」やsmoothさんの「マインドマップ的読書感想文」、聖幸さん […]