西洋陶磁入門―カラー版

日本の陶磁器についても、土器や茶碗など様々な歴史的にも重要なものは数多くある。本書は所変わって西洋の陶磁器をもとにして古代から中世、そしてルネサンスの時期から18世紀に至るまでの陶磁器を紹介しながら、陶磁器における歴史的な意味合いも取り上げる。

第Ⅰ部「古代・中世」

古代や中世において、陶磁器は歴史的な意味合いがあるのだが、陶磁器そのものよりも、陶磁器に描かれている絵画が重要な意味を示している。古代ギリシャからイギリス、スペインにおける陶磁器が中心となっている。

第Ⅱ部「ルネサンス」

ルネサンスの時代になると、絵画もそうであるのだが、陶磁器においても、数多く生まれた。イタリアやフランス、ドイツなどの陶磁器が取り上げられている。

第Ⅲ部「17・18世紀」

ルネサンスを経て近世に時代が変わりゆくが、その時には陶磁器における彫刻も特徴的になり、なおかつつくられた国・時期などによって陶磁器の在り方が大きく変わってゆくが、それが顕著に表れているのも本章の特徴としてある。

陶磁器を見るだけでも歴史的な背景が見えてくる。それは西洋に限らず、日本とて同じ事である。本書はそのことを知ることができる。