エレガントな象―続々葭の髄から

「昔の「古き良き日本語」を見ている様な気がした」

本書を読んだ直接的な感想である。著者は大正9年に生まれ、大東亜戦争を経験。その後志賀直哉に師事して作家としてデビューした。主に大東亜戦争などの戦記物が多いことで知られている。

本書は阿川氏のユーモアあふれるエッセイである。ちなみにこのタイトルは同じ作家の檀ふみ氏の事を言っている。「エレガント」と「エレファント」を捩っている所がなかなか面白い。

最近では増えてきているカタカナや外来語に関しても、本書にて独特の表現で扱き下ろしている。

著者自身の身の回りのことから縁深い人、さらには今日の社会問題に至るまでを独特な表現で表している所に新鮮味があった。

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