人生の悩みはお風呂で消える

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
人には誰しも「悩み」が存在する。その悩みをいかにして解消するのかについて書かれた本は数多くあり、メソッドにしても他人に相談する、文章を書く、本を読む、声に出すなどさまざまであるのだが、本書は「お風呂に入る」という手法でもって悩みを解消する方法を紹介している。今年の初夏に第2弾が上映された「テルマエ・ロマエ」を意識してのことなのだろうか(そもそも舞台は「お風呂」ではなく「銭湯」であるが)、それは定かではないものの、普段入る「お風呂」に隠された秘密があるのかもしれない。本書はそのことについて解き明かしている。

第1章「どうして人は悩むのか?」
人は悩み多き動物と言われているのだが、最初にも書いたのだが、悩み解消に関する本が乱舞しており、中にはベストセラーになったものもある。その要因としては「モノ」や「情報」が大いに関連している。

第2章「お風呂に入れば悩みは解消する」
お風呂というと、家庭によるのだが、大概は湯船の周りには何も無く、情報も遮断されるので、一種の開放感がある。それでいながら常温で気分も気持ちよくなり、溜まった老廃物を排出する「デトックス」効果もある。「デトックス」と言うと体内の毒を吐き出すのもあるが、悩みや不安を吐き出すと言う意味で、心の中のデトックスもある。

第3章「お風呂を使って理想の人生を歩む方法」
とはいえ、お風呂に入る時間の無い人から言うと「シャワーでも済むのでは?」という疑問符を持たれる方もいる。しかしシャワーだと短時間で済んでしまうので、悩みを解消する時間が無くなってしまうため、意味がない。それだけでは無く、疲労回復や体質改善もできないという外的な要因もある。結局の所悩みを解消するために自問自答をすることは自分の時間を作ることに等しいので、お風呂で無くてはいけない、と言うのが本書の主張である。

第4章「ストレス・イライラから解放される!実践的「お風呂活用術」」
「実践的」なノウハウを提示しているので、お風呂の温度から持ってきては行けないもの、あるいは入り方に至るまで細かく提示している。他にも自宅の湯船につかるだけでは無く、銭湯や温泉についても言及しているので、より長く、効果的に入る方法を提示している。

第5章「悩みや不安を遠ざけてシンプルに生きる16の極意」
ここではお風呂から遠ざかって悩みを遠ざけ、シンプルに生きるための極意を16個紹介している。「デトックス」を基軸にしているため、時価やモノなどどういう風にしたら良いのかを提示している。

見るからに意外なタイトルのように見えて、実際に見てみると、ごく当たり前なところからでも解消できると言うのが良く分かる。しかし多忙な時代だからでこそ、お風呂で湯につかる時間がどれほどまでに重要なのかが良く分かる。季節は夏場であり、その時期に熱いお湯に入るというのがおっくうな人もいるかも知れない。しかしそういう時期だからでこそ、お風呂から出た後の爽快感を体験することができる。そういう考えで行けば本書はタイムリーな一冊と言える。