アベノミクス大論争

「アベノミクス」と言う言葉は2012年末から使われ始めたのだが、ちょっと調べて見ると今から8年前に発足した第一次安倍内閣の時にも使われた。事実「アベノミクス」は、今から30年ほど前の大統領だったロナルド・レーガンの経済政策「レーガノミクス」に因んでいる。

「アベノミクス」と言うと「三本の矢」がよく言われるのだが、これは、

・大胆な金融政策
・機動的な財政政策
・民間投資を喚起する成長戦略

の3つを矢として捉えている。1つ目と2つ目は既に行われており、3つ目は現在進行形で行われている所だが、現在の状況で言うと、完全に効果があったのか、検証するのには時間がかかると言うほかない。

しかしアベノミクスのみならず第二次安倍内閣に置ける政治・経済・軍事などの各政策について賛否両論が起こっているのは確かである。本書はアベノミクスを基軸にしているのだが、冒頭に「安倍政権大論争」と題して、経済政策の他に、防衛費さらには皇室問題の政策について識者が激論を交わしている。顔ぶれを見ると安倍氏の考えには完全に反対では無く、総論としては賛成だが各論として反対の意見があるという論者もいる。

第Ⅱ章以降はアベノミクスにフォーカスを当てており、前半ではアベノミクスのメカニズムについての解説を、中盤にはアベノミクスに大小問わず賛成をしている方々の解説、そして後半は反対論者を取り上げているため、賛成・反対の両方を併せ持っているバランス良い一冊と言える。

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