新「ビジネス書」のトリセツ

著者の水野様より献本御礼。
本書は2009年に徳間書店にて出版された「『ビジネス書』のトリセツ」を6年の時を経て、最新の状況に合わせて新訂された一冊である。ビジネス書の状況もさることながら、著者も出版を基軸に様々な変化を起こしてきた。

そこで本書である。本書は2009年の出版から6年経って、ビジネス書はどのように変化したのか、そしてビジネス書のベストセラーとなる書き方とは何なのか、そしてお金に換えるためにはどうしたらよいのか、年間1000冊以上読んでいる著者ならではの方法を伝授している。

第1章「ビジネス書のフロントライン」
最近ビジネス書の著者でもテレビに出演する方が増えているなどのトピックが冒頭にて紹介されている。ベストセラーの裏側はもちろんのこと著者自信が「出版セミナー」を主宰しており、主宰した側から全体の流れが変わったことについて取り上げている。

第2章「ビジネス書とデートせよ!」
本を読まない方は本章のタイトルを見るとピンとこないかもしれない。しかし、寺山修司の映画「書を捨てよ町へ出よう」ならぬ「書を持って町へ出よう」ということを推奨している。もちろん著者もそれを実行しており、様々なデートをしたのだという。
他にも本章ではビジネスを執筆するにあたってのシチュエーションやタイプについても取り上げている。

第3章「ビジネス書の正しい読み方」
本章では2009年に出版された前書と同じようにビジネス書がどう読まれているのかをアンケートし、その結果を取り上げながら、ビジネス書の読み方について、どのように読んだら身につけられるのか、どうやってビジネス書を選んだら良いのか、そのことについて取り上げている。

第4章「ベストセラーの法則と書き方」
ベストセラーとなっている本にも色々なパターンが取り上げられているが、2009年でも「ベストセラーの法則」は取り上げられている。2009年版の場合は「勝間和代型」や「本田直之型」のように著名な著者の傾向とともにパターン化しているが、本章は章立て・目次の他に、文章のパターンについても野球監督や作家の傾向をもとに紹介されている。

第5章「ビジネス書で得た知識をお金に換える方法」
本章は新版にて初めて掲載されるところである。ビジネス書は実践をすることもあるが、その実践を経てお金に換えるかについて取り上げている。ビジネス書で得た知識を実践し、自らのメソッドにカスタマイズする。そして実績を作り、本を書くわけだが、本章は「その先」が中心となる。作家にしてもそれ以外の仕事にしても、「その先」が肝心となると言える。

第6章「ビジネス書の資料室」
本章では資料室と題して分野毎のおすすめ本はもちろんのこと、各年のベストセラーの傾向、そしてビジネス書の流れについて取り上げている。

私は前身となる「蔵前トラック」にて2007年より、書評を取り上げてきたが、ビジネス書を取り上げたのは2008年、それから数百冊であるが取り上げてきた。その中で私自身もビジネス書は年々変化していることは感じているのだが、本書の様にビジネス書の変化が体系的に取り上げられた本はなかった。また本書は、ビジネス書の傾向もあれば、ビジネス書著者がその先の道をどのようにして辿っていけば良いのかという指針が示されている。そのためビジネス書を活用したい方はもちろんのこと、これからビジネス書を出したい著者候補の方でも非常に役立つ一冊になっている。

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