ぼくの死体をよろしくたのむ

本書は短編集なのだが、ある種のつながりを持っているようでいてならない。その繋がりの多くは「動物」と言える。しかしどのような動物かというと、ありとあらゆる動物が入り交じっており、なおかつその動物と人間との関係がそれぞれの短編によって異なっている。あたかも「万華鏡」の如く。

しかしそれらの関係は「生」と「性」の2つの要素がある。それは動物だけでなく人と人との関係もまた2つの要素が醸成されている。その醸成されたものが物語としての色彩を生み出しているようでいてならなかった。

人間として、動物として生きること、関わること全てが映し出しており、なおかつ奇妙さもありながら、奥深さも見出してくれる一冊であり、ジャンルといった概念を全て超えた短編集と言っても過言ではなかった。

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