アウンサンスーチーのビルマ――民主化と国民和解への道

アウンサンスーチーといえば現在のミャンマー、当時のビルマの時代から民主化への道をひたむきに進んでいった活動家であり、当時は軍事政権の中で軟禁状態にありながらひたむきに民主化に向けて動いた。その民主化は達成しつつあり、彼女の願いは叶えつつある。その願いが叶うまで、アウンサンスーチーはどのような人生を送ってきたのか、そのことを取り上げているのが本書である。

第1章「半生を振り返る」
元々アウンサンスーチーは「ビルマ独立の父」と言われるアウンサン将軍の娘である。彼の下で生まれたアウンサンスーチーは日本を含めた海外の生活を行いつつ、結婚・主婦を経て、様々な勉強を行った。

第2章「思想の骨格」
アウンサンスーチーの思想の骨格とは一体どのようなものなのか、その一つとして挙げられるのが「民主化」である。その民主化における考え方を醸成したのが海外の大罪によるものだが、それ以外にもある。本章ではそのことについて取り上げている。

第3章「非暴力で「暴力の連鎖」を断つ」
ビルマ、そしてミャンマーと国を変えてからずっと民主化をするために動いていた。それもマハトマ・ガンジーの「非暴力」をなぞらえて、非暴力でもって民主化に向けて動いてきたのだが、その本質とはいったい何なのか、そのことを取り上げている。

第4章「国民和解への遠き道のり」
軟禁状態に遭いながらもずっと民主化に向けて動き、2011年にようやく「民政移管」を果たすこととなり、民主化を達成することができた。その後、アウンサンスーチーは下院議員となったが、これからのビジョンは何なのかを取り上げている。

長年危険にさらされながら民主化に向けてひたむきに動いたものが叶いつつある。しかしアウンサンスーチーが叶えたかった民主化の後、どのような道を歩みたいのか、それはアウンサンスーチー本人にしかわからないことなのかもしれない。