会社員 負けない生き方 困難をチャンスに変えた男たち

今となっては会社員とは言えど、安定した生きかたではなくなった。その安定でなくなったものをいかにして変革を起こし、様々な形に変わりつつ生き残っていけるのか、諸先輩たちの術を取り上げたのが本書である。

第一章「自分を変えられるか―自己覚醒・変革編」
他人に「変われ」と言っても変われるわけではない。変われるのは常に自分自身である。その自分自身を変える方法としてカルチャーショックや肉親、さらには環境を変えるといった方法がある。

第二章「自分にしかできない仕事を―スペシャリスト編」
生き残るためには様々な方法で変わる必要がある。その中でも自分自身が「スペシャリスト」になることで生き残ったり、あるいはさらなる活躍の場を広げたりすることができるようになったという。

第三章「合併後の軋轢をいかに克服するか―合併荒波編」
企業合併は今でも様々な場所で起こっている。その合併によって否応なく「変化」が求められる。その求められる変化にいかにして対応していくかがカギとなるのだが、その鍵の中に「軋轢」を乗り越える必要がある。その軋轢をどのように乗り越えて来たかという先輩たちのエピソードを取り上げている。

第四章「転職のリスクとメリットを見極める―転職荒波編」
転職は合併以上に環境が変わってしまうし、これまで通用してきた仕事のスタイルが聞かなくなってしまう。そういった状況の中でどのようにして荒波を乗り越えていけば良いのかを取り上げている。

第五章「自ら退路を断てるか―独立荒波編」
合併・転職よりもさらなる荒波にさらされるのが「独立開業」である。バックボーンがあればこれ以上のことはないのだが、全くと言ってもいいほどの後ろ盾のない中で自分自身を鼓舞し、成長することができるのか、それを果たした人々を取り上げている。

第六章「会社の中の自己実現―男子の本懐編」
会社の中でも左遷や栄転などの配置換えや出向といったことなど、会社の合併や倒産じゃなくても、人事異動により環境が変化することがある。その変化に対応しつつ、自分自身で会社のために大きなプラスになるように貢献できたか、そういったことを果たした自分物を取り上げている。

第七章「仕事を取るか、家を取るか―会社より家族編」
仕事が忙しい中で家族を取る人も少なくない。最も家族をどのようにして守ればよいかわからないのだが、それぞれの答えでもって家族を取った人達がいた。本章は家族を取った人達を取り上げている。

会社員でも変化はあるし、危機もある。そういったところをいかにして乗り越えていけば良いのか、その方法が網羅されている一冊と言える。