ナイス☆エイジ

「2112年から来た未来人だけど質問ある?」(本書帯紙より)

この一文を見たときに、私に限らず「ドラえもん」を連想してしまうかも知れない。しかし本書で取り上げている未来人は決して猫型(たぬき型?)ロボットのことではなく、あくまで人間である。

その未来人の孫と主人公との同棲生活を行っていくのだが、あたかもドラマにもなった小説「電車男」のようなネット民とのやりとりが出てくる。あたかも当事者と野次馬のようなネット民たちのやりとりがなんとも面白おかしく思えてならない。

その未来人の孫はいったいどのように現代を見ていったのか、そして同棲を通じて何を得たのかなどを描いている。

ある種のナンセンスさとSFの要素が散りばめられているのだが、現代と未来が同居している日常小説といった部類にも入る。色々なものがてんこ盛りでありながらドタバタ感があって小気味よく読めた一冊でもあった。

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