AI現場力 「和ノベーション」で圧倒的に強くなる

あけましておめでとうございます。
本年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。
新年最初の書評はこの本からです。

昨今ではAIの技術が目覚ましくある。それと共にIoTと呼ばれる色々なもののインターネット化も進行しつつある。その技術の導入によって悲観的な見方をしている論者も少なくないのだが、著者はその技術を取り入れ、日本ならではのイノベーション、いわゆる「和ノベーション」を行うことができると指摘している。その「和ノベーション」とは何か、そしてAIなどの技術革新をどのようにして扱っていけば良いのか、そのことを取り上げているのが本書である。

1章「AIという幻想から目覚めよ!」
そもそもAIは「人工知能」であり、学習能力なども行えるようにまでなってきた。しかしながら「AI」は「何でもできる」という幻想があるという。AIだけで社会がまかなっていけるのかというとそうではない。人間にしかできないような要素も存在するのである。

2章「AIで人間の能力を伸ばす」
AIは人間に取って代わるものではなく、それを利用することによって人間としての能力を伸ばすことにもなる。本章ではアルファ碁との戦いと、そしてそれを利用する事例を取り上げながらAIと人間との付き合い方を見出している。

3章「対話革新―AI×ビッグデータを駆使したコミュニケーション」
本書における「和ノベーション」の根幹には「コミュニケーション」がある。その「コミュニケーション」は人と人というよりも、「企業」と「AI」、さらには「データ」や「ユーザー」などの関係がある。それらをいかにして相乗効果を生み出し、革新にして行くのか、その方法を取り上げている。

4章「新・顧客価値創造―和ノベーションが拓く可能性」
「和ノベーション」を引き出していくための原則として

・先読み
・引き寄せ
・構え(p.129より)

とある。その3つをもとにして、どのように新しい顧客を創出していくのか、そして顧客に対してどのような価値を与えていくのか、その可能性を述べている。

5章「カッティング・エイジ―圧倒的な強みをもつモジュールへ」
技術革新における生産性から品質の向上に至るまで、どのような革新を行っていくべきかを述べている。その革新のあり方も含めてモジュール別に取り上げているのが本章である。

6章「AIで現場力を高める組織体へ」
AIを用いた技術革新により、どのようにして生産的に、なおかつ質の良い組織にしていくのか、AIと人間の役割をもとにして、仕事の現場をどのようにして革新していくのか、そのことを取り上げている。

技術は日進月歩で変わっていく、その変わっていくことによって私たちの生活はもちろんのこと、仕事や生産についても変わってくる。その「変わってくる」要素をいかにして日本らしくして行くのか、そこには「和ノベーション」呼ばれるキーワードがある。

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