定年後不安 人生100年時代の生き方

私自身、定年になるのはまだ先の話であるのだが、定年になったとしても、自分自身で仕事を見つけて働こうと考えている。身体的や健康的な理由であっても、である。

しかしながらこれから定年を迎える方々の中には定年は悠々自適に過ごそうと考えている方々もいるのだが、それをしようとしても不安を抱える方々も少なくない。その不安を取り除くためにどのようなライフプランを立てるなどの設計をしたらよいのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「人生100年時代の「トリプル・キャリア」とは?~3毛作の人生を目指すキャリアプラン」
男女の寿命が年々伸びてきており、なおかつリタイアの年齢も上がりつつある。その反面出生率が伸び悩んでおり、そのこともあって高齢化社会がますます進んでいる。老後のためにといって貯金をする方々もいるのだが、いざ老後になったときにどのような人生を送ったらよいのか、わからない方々も少なくない。仕事をしたいという方々であれば定年後再雇用や定年後起業といったものがある。

第2章「100年人生の「時間術」~人生を俯瞰して「人生設計図」を作る」
「時間術」というとビジネスにおける時間を効率的に使う方法があるのだが、本書でいうところの「時間術」は定年後の人生をどのようにして送るのか、第1章でのキャリアもそうであるのだが、本章ではそれに加えての「ライフプラン」としての「時間」の使い方を取り上げている。

第3章「100年人生の「コミュニケーション術」~「孤独」とは無縁の仲間づくりの秘訣」
定年後になると、ほぼ「必ず」と言ってもいいほど身につけるべきものとして「コミュニケーション」と「コミュニティ」が挙げられる。家庭での居場所をどうするべきか、会社がなくなってから趣味なども通じて人とのつながりを持つかによって老後の人生が充実できるかどうか変わってくる。もっとも「孤独死」や「無縁社会」といった、状況に陥らないための対策としても重要な要素でもある。

第4章「100年人生の「情報リテラシー」~インプットとアウトプットのバランスが大切」
情報のインプット・アウトプットは知的生活を行っていく上で重要なものであるのだが、新聞や雑誌、テレビと言ったものがあるのだが、最近ではアウトプットを行うツールも増えてきている。そのインプット・アウトプットはどのようにあるべきか、その方法を提示している。

第5章「100年人生の「健康法」~情報過剰の時代にいかに正確な情報を取るか」
定年を迎えてからはより健康に気をつけることによって長く活動的でいられるようになる。その活動的にられるために「健康寿命」を伸ばすことが大切である。そのために食事・運動を中心にどのようにして気をつけるべきか、そのことを取り上げている。

定年を迎えた、もしくはこれから迎える人が多くいる。そのとき不安を抱えるのか、充実した余生を送るか、それはあなた次第であるのだが、後者になる為にどうすべきか、その参考となる一冊である。