気候変動の時代を生きる―持続可能な未来へ導く教育フロンティア

かねてから「地球温暖化」という言葉が叫ばれて久しい。もっとも「地球温暖化」事態は人為的に行われたのか、あるいは長い周期の中の一部なのかといった議論が今も絶えることがない。

議論についてはここでは言及せず、その地球温暖化は「気候変動」の一部として挙げられており、その気候変動はどうして起こっているのかを知り、教育的な観点から個人・組織においてどのようにアクションを行ったら良いのか、本書はそのことを説いている。

第1章「「気候変動」を理解する」
もともと気候変動はよく使われており、世界的な平均気温が年々上昇し、今後も上昇するようになってくる。その上昇していく要因として二酸化炭素を含めた「温室効果ガス」の濃度上昇などがあり、右肩上がりのごとく上昇しているのだという。変動をしている影響とは何かなども含めて取り上げている。

第2章「個人でできるアクション」
第1章にて述べてきた気候変動の要因・原因からどのようなアクションが必要なのか、本章と次章においてエネルギーや衣食住などを中心にアクションプランを取り上げている。個人の観点を中心としているのだが、個人でも出きることがあり、一人一人が実行することによって気候変動を押さえることが出きるという。

第3章「組織でできるアクション」
本章で言うところの組織は「学校」「会社」といった傾向が強くある。組織単位でどのように気候変動を変えていくのか、個人ではできない「マクロ」の観点からの方法を伝授しているのが本章と言える。

本書はあくまで「環境教育」の一環として気候変動にたいして自分たちの出きることとは何か、また気候変動によっていったいなにが起こるのか、それらを知ることによって行動をどのように変えていけばよいのか、「教育」「啓発」の観点からできることがいっぱい詰まっている一冊と言える。