投資型医療 医療費で国が潰れる前に

医療費が高くなっていると言われている。また医療のあり方についても問われることがある。なおかつこれからの医療が問われることは長らく議論が行われている。しかしながら、いずれも解決の糸口すら見えないほど迷宮入りしているほどである。

本書の話に移る。本書は迷宮入りしている医療についての問題点を指摘しながら、「投資型医療」を提言している一冊である。

第1章「「医療がしていること」と「医療ができること」の大きなギャップ」
医療として「できること」と「していること」にはギャップがあるのだという。極端な話であるのだが、ある病気を抱えて完治できる病気があったとする。その病気を完治する治療を行ったのだが、実際には完治する代わりに別の病気・副作用が起こったと言うような例が先述の「ギャップ」としてある。ここまで極端なことはないのだが、それに遠からずのことを行っているのが現在の医療の現状であるという。

第2章「今、社会が背負っている「医療」の姿」
日本には「医療保険制度」があるのだが、それがなぜ、どのようにしてでき、崩壊に近づいているのか、そして医療費の負担のパターンとは何かなどを取り上げている。

第3章「なぜ健康とお金をムダにしてしまっているのか?」
もっとも医療費は病気になってから支払われるため、予防のために支払われるわけではない。その医療にしても著者は現状として「トラブルシューティング型医療」を行っていることを指摘している。

第4章「医療の実力を発揮させるための二つの基本」
医療としての実力とは何かを考えておきたいのだが、本章ではあくまで医療としての根幹をなすための基本とは何かを取り上げている。「実力」は本章では定義していないのだが、第1章で取り上げた「医療でできること」に通ずるものがある。

第5章「「投資型医療」で、「皆が長く元気で生きられる、持続可能な社会」を目指そう!」
「投資型医療」とは何かというと、平たく言えば「病気にさせないための健康投資」である。とどのつまり病気の「予防」を行うための投資である。とはいえ「予防医療」とはことなり価値の高い医療を行っていくため、なおかつ病気からの治療というよりも、治療にとどまらず、健康的な毎日を送るためのケアなども全て含まれている。

第6章「「投資型医療」を実現するための七つの提言」
その「投資型医療」を行っていくための提言を7つ取り上げている。社会全体に向けてのメッセージであるため、私たちでできることもあれば、国家と言ったマクロな単位で行わなければならないものもある。

あまり聞き慣れない医療であるのだが、治療するだけでなく、健康的な毎日を送らなければ経済的にも良くならない。そのためには医療のあり方として本書もまた一つの意見として医療改革を進めていくことも必要ではないだろうか。

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