不機嫌は罪である

私自身、色々な場所へ出かけることがあるのだが、道中において「不機嫌」な人を見かけることもザラにある。もっと言うと不機嫌どこか周囲に怒鳴り散らすといった人も見かけたことも1回か2回ほど。私自身の環境が変わったのか、それとも日本そのものの環境が変わったのか不明だが、不機嫌な人を見かけることも少なくない。

もっとも私自身も不機嫌になることがあるのだが、著者はその「不機嫌」になることはむしろ好ましいことではないのだという。なぜ好ましくないのか、そして不機嫌から脱するためにはどうしたら良いのかを取り上げているのが本書である。

第1章「もはや不機嫌は許されない」
不機嫌という言葉がリアル・ネット問わずにある世の中である。なぜ不機嫌になっているのか、その理由は様々であるのだが、不機嫌になることによって周囲の空気が悪くなってしまい、ギスギスしたものとなる。そのギスギスがさらなる不機嫌を呼び起こすという悪循環に陥ってしまう。

第2章「ネット社会がもたらした新しい不機嫌」
第1章においてネットの世界でも不機嫌が蔓延すると書いたのだが、ネット社会ではリアルの社会とはまた違ったものがある。それはよくあるニュースである種の「魔女狩り」を行うかのようにちょっとした事柄を悪く取り上げ、ある種のリンチ(私刑)を行うようなこともある。またちょっとしたことにいらだち、批判して炎上するようなこともまたある。

第3章「からだをひらけば不機嫌は解消する」
その不機嫌から解放するために上機嫌になることが必要であるのだが、上機嫌になるためには呼吸や体を動かすといった単純なことかもしれないのだが、デスクワークをすることが多い中で体を動かすことがないため、そのことが不機嫌につながっているのではないかと推測する。そのため「からだをひらく」など動かしてみることも不機嫌を解消する方法の一つとされている。

第4章「上機嫌を保つこころの習慣」
習慣を変えることもまた、上機嫌にさせ、なおかつ保たせることにもつながる。いくつかあるのだが、オープンマインドを持つことやコーチングを身につけること、さらには切替を持ったり、没頭できるようなものを持つこともまた一つの手段である。

第5章「上機嫌な会話が人生を豊かにする」
自分自身を上機嫌にすることによって、そこから会話を通して相手を上機嫌にさせることができることによって周囲の空気も変わってくる。そう上機嫌になり、プラスの循環を呼び起こすことができる。

周囲が不機嫌になると当然空気が悪くなり、なおかつ自分自身もその不機嫌に係りそうになってしまう。その逆に意図せず発生源になってしまうこともあり得る。その不機嫌はスパイラルの如く循環するため、そこから脱する必要がある。脱するのは周囲ではなく、あくまで自分自身、体や習慣を変えていくことによって自分も周囲も不機嫌から脱し、変わっていける。

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