頭がいい人は脳を「運動」で鍛えている

私自身、筋トレやウォーキング、ストレッチなどは不定期ながら行っている。というのは何もせずにデスクワークばかりやってしまうと集中力が落ち、なおかつ仕事としても成果も落ちてしまうこと、さらには体を動かさないと、体がなまり、感覚としても気持ち悪くなってしまうためである。

そもそも知的生産を行っていく上で運動は脳にとっても良い刺激を与え、頭を良くする効果もあるのだという。もっとも頭のいい人は運動もキチンと行うのだという。そもそもなぜ頭のいい人ほど運動をするのか、そのメカニズムとやり方を取り上げている。

第1章「脳は「運動」で鍛えるのが一番手っとり早い!―ミトコンドリアを増やす運動と習慣化のコツ」
もっとも運動をすることは脳の命令によって行われている。しかしながら記憶や集中と言った所とは違う機能によって行われるため、刺激がないのではないかと思いがちなのだが、むしろ脳全体にとっての刺激になるため、記憶や学習能力、さらには集中力を増すことに直結するという。もっとも知力だけでなく、精神やマインドにも良い影響を与え「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言う言葉を地で言っているようである。

第2章「ミトコンドリアを殖やして脳のエネルギー源を確保する―脳にいい「筋トレ」「ウォーキング」「咀嚼(そしゃく)運動」の技術」
ミトコンドリアというと独自の生物と思われがちであるのだが、実際のミトコンドリアは脳のエネルギーを確保するための重要な要素であるという。そのミトコンドリアを増やすためにはどうしたら良いか、本章では「脳トレ」「ウォーキング」「咀嚼運動」を列挙している。

第3章「「温度管理の運動」が脳へのダメージを防ぎ、成長させる―有酸素運動と睡眠が「記憶力」「学習能力」を高め、体も引き締める」
体を動かすことによって脳の運動も活発化する。それだけでなく、筋肉を動かすことにもなるため、体温も上昇することができる。そのことによって「ホメオスタシス(体内恒常性)」を増すことができ、健康面でも良い方向へと向けることができる。そのほかにも睡眠も行うことによって脳の温度を下げ、成長を促すことができる野田という。

第4章「自律神経を整える運動がハイパフォーマンスを実現させる―いつも好調な自分をつくる「ストレッチ」「姿勢のつくり方」」
自律神経は人間としての運動の中では最も重要な神経であり、それを整えることによってパフォーマンスも大きく異なってくる。その整えることは「運動」を行うことにもつながってくる。とはいえ「運動」といってジムでトレーニングをするような運動ではなく、ストレッチをするといった軽い運動を行うだけでも違ってくる。

第5章「呼吸は脳と体のコンディションを整えるための重大な運動―仕事・勉強の成果を上げ、感情も整える“3つの呼吸”」
人間として生きていく上で大事な呼吸、その「呼吸」一つ変えることによって様々な運動となり、脳の刺激にも成る。どのような呼吸が良いのか、姿勢も含めた呼吸方法を伝授している。

第6章「「アイデア」「集中」「コミュニケーション」は目の運動が決めている―知的作業を支える“眼球運動”とは?」
良いアイデアを生み出したり、集中したりするためには物事を見つける必要があるのだが、その見つめるためには眼球を整えることが大事になってくる。整える中でも「眼球運動」が一つの手段として取り上げているのだが、どのようにして行ったら良いのかも取り上げている。

第7章「「競合の原理」を知れば“行動力の高い自分”をつくれる」
人にはそれぞれ悩みがある。その悩みに対してどのようにして向き合うのかも大事になってくるのだが、何もせずウンウンと唸るだけが全てではない。行動をするなど体を動かすことによって、解決するような道筋も見えてくる。本章ではそのことを説いている。

第8章「「動作の記憶」で脳をバージョンアップする―適応力と応用力は社会人の「最強スキル」」
人に限らず、動物には「適応力」がある。いかなる環境にも適応できることによってどこの世界でも生き残れると言った力であるのだが、それもまた脳をバージョンアップすることで、動作や習慣を変えることも出来る。

脳の運動と、身体の運動は直結している部分が多い。また記憶などの知的な運動についても、身体の運動をすることによって刺激になることも少なくない。身体の運動を行うことによって自分自身ががんじがらめになっていること、体調面で不安に思っていることが全て吹き飛ぶ。しかしいきなりマラソンをしたり、トレーニングをしたりするのではなく、身近なウォーキングやストレッチからでも立派な運動となる。まずはそこからやってみるだけでも大きな変化になる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました