「痛み」の医学 こども編

子育ての中で病気を負ったり、痛みを負ったりするようなことも少なからずある。もっとも子育ての時期にそういったことは起こり得る。しかしながら大人たちがそれに気づくことも必要であるのだが、なかなか気づくことができず、もっと悪い自体に陥ることも少なくない。本書は痛みに対して、家庭内でどのように検知し、ケアを行っていくかを取り上げている。

1.「おうちで確認できること、ケアのしかた」
「痛み」といっても怪我だけでない。頭痛や腹痛、胸の痛みなど様々な「痛み」にたいして、どのようなメッセージを表し、なおかつケアをしていくべきか、そのことを取り上げている。

2.「こどもの話をちゃんと聞くためのヒント」
子どもと大人とでは「痛み」のメッセージが異なってくる、そのため子どもの「痛み」は大人が認知できなければ、対処できないこともあれば、悪化することさえある。そのため大人たちは「ちゃんと」、痛みにたいして聞くことにあるという。その「ちゃんと」がキーワードであり、どのように聞き入れるかを取り上げている。

3.「痛みってなんだ?」
科学的に「痛み」は痛覚が反応したことによって送られるセンサーを表している。もっとも細かくみてみると、原因の所在によって分かれるという。

4.「長びく痛みとつきあうなかで見つけたこと」
「痛み」が長引き、なおかつ意思決定が困難になることも往々にして起こるという。実際にその痛みが長引いてしまった子どもとその家族がどのように関わっていったのか、その体験談を綴っている。

子育てを行っている親御さんであれば、痛みについてなかなか気づかないといったことは往々にしてあることだろう。その方々のために、いかにして気づき、対応していくか、その重要性について教えてくれる一冊である。

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