災害は世界どこにでもある。しかし程度や規模、種類によっては地域によって大きく異なるため、なかなか一概にこの災害が世界中に起こるとは言えない。本書は自然災害の中で特に主だった4つの災害にスポットを当てて、どのように生き残れば良いのかを伝授している。しかも本書の中には今の日本の状況についてホットな対策となるため、そこも併せて取り上げていく。
Part1「雨による災害」
台風の時期であり、最近でも台風10号が日本列島を襲った。今後も10月あたりまでは台風シーズンとなるため、雨などに関連した災害は起こると言っても過言ではない。
本章では雨の中でも「雷雨」「洪水」「ハリケーン・台風」「竜巻」などが挙げられる。特に台風や雷雨、洪水に関しては、日本においても「台風●号」や「ゲリラ豪雨」などによるものが多く、特に真夏のシーズンに至っては後者における局地的な大雨(「記録的短時間大雨情報」が出るほどの記録的豪雨)が起こるシーズンであるため、家外関わらず、避難・防災のチェックが欠かせない。
Part2「乾燥による災害」
乾燥による災害は日本ではそれ程縁がないように見えるものの、特に本州では、特に春先のシーズンにて、多かれ少なかれ山火事が起こることもある。とは言えど規模はそれ程でもないが、もっとも乾燥したところに火の後始末を怠ったことにより強風と共に燃え広がるといったことがある。それがやがて「大火」となるほどの大火災になることもあり得る。山ではないものの記憶に新しいものとして2016年の年末に起こった「糸魚川市駅北大火(糸魚川市大規模火災)」が一例として挙がる(原因はこんろの消し忘れであるが、それにより強風と乾燥により燃え広がったとされている)
Part3「猛暑による災害」
深刻な暑さも災害の一つである。もっとも夏になると40度近い暑さとなり、メディアでも「危険な暑さ」「災害級の暑さ」といった表現が用いられる。もっとも暑さによる熱中症発症者も少なくなく、中には死亡する例もあり、「災害」という扱いになることも窺える。所変わればヨーロッパでも連日40度を超えたと言うニュースもあり、日本に限らず、世界のどこかで猛暑に見舞われるようなことがある。そこから派生するものとして干ばつもあれば、Part1でも取り上げた落雷も起こり得る。
Part4「寒さ・雪による災害」
寒波における災害は日本においてあまり聞いたことがないのだが、「雪害」は存在する。記憶に残ることとしては2014年の2月に関東地方を襲った豪雪によりインフラ面で大ダメージを負い、地域によっては停電も起こったことは記憶に新しい。
紐解いていくと日本ではどの災害も他人事ではないことが良く分かった一冊であり、なおかつそれぞれの災害に向けての対策や減災、さらには起こった時の避難も大切になることが良くわかった一冊であった。
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