マーケティングの仕事と年収のリアル

マーケティングを行う仕事と言っても私はピンとこない。マーケティングの仕事に携わっている方々であれば分かる人が多いかもしれないのだが、その仕事の中には様々な種類があり、なおかつキャリアアップが多岐にわたる。中には年収1000万円以上の収入を得ることができているのだという。本書はめくるめくマーケティングの仕事と年収について追っている。

第1章「めざせ、年収1000万円超え!マーケティングの仕事と業界構造」
マーケティングの仕事とはいったい何なのかというと、商品を売るためのPRはもちろんのこと、商品開発のためのニーズをあぶり出したり、ブランドを構築し、育てるなどのことも含まれる。つまりは商品に関する売れる仕組みやデザイン、商品の販売など全てに関わっている。その販売をいかに行っていくのか、様々な会議やアイデアの捻出などを経て行われていく。そのような仕事・業界の中でどのような方々が年収1000万円を超えていくのか、その傾向も取り上げている。

第2章「マーケティング職には6つの成長ステージがある」
マーケティング職におけるキャリアアップは全部で6つのステージに分かれているという。そのステージは見習いから担当者・専門家・マネージャー・責任者・経営者とある。そのステージの中にはそれぞれ求められる要素が変わってくる。その要素とは何かも本章にて併せて取り上げている。

第3章「スペシャリストのキャリアをつくるアラサーの決断」
キャリアアップのなかで特に重要になってくるのが見習いから担当者になるまでの間で実績をどう積み上げるか、さらには自分にしかできないスキルを磨くかといった判断も必要になり、なおかつ専門領域をどうしていくか、など決断要素が必要になってくる。もしマーケティング職として新卒入社するとなると、8~10年後の30代の時が決断の時期になると指摘している。

第4章「スペシャリストを極めるか、マネジメントに移行するか。それが問題だ」
マーケティング職は往々にして2つのことを選ぶことに迫られる。経営者・管理者としてのマネジメントにシフトしていくか、専門領域を先鋭化してスペシャリストを極めていくかである。特に後者はキャリアを積んでいく中で年を取り、ニーズを読み切れなくなり、評価を落としてしまうリスクがある。そのため本章ではマネジメントに移行するメリットを取り上げているのだが、身につける考え方やスキルもまたスペシャリストにない要素があるため磨き続ける必要があることを忘れてはならない。

第5章「キャリアを築く具体的な7つのパターン」
キャリアを構築していくためには全部で7つのパターンがあるのだが、その構築方法は1つの会社として成長をするよりも会社を転々したり、あるいはフリーランスとして独立をすることによって築くことができるケースもある。

マーケティングの仕事もさることながらどのようなキャリアアップがあるのかを知ることができた。私自身「マーケティング」とは無縁の世界にいるため、どのようなことなのかを知らなかったのだが、マーケティングを行っている方々であればおそらく本書は耳の痛い話になるに違いない。