会社に行くと、様々な人間関係が成り立つのだが、その人間関係の良し悪しによって自分自身における身の振る舞いも変わってくる。その人間関係をよくする方法は巷の本屋にはあるのだが、そもそも「人間関係」はどのようにして成り立っているのか、このことについて突き詰めた本はなかなか見られなかった。
そこで本書である。職場における人間関係は、そもそも自分自身の投影している「鏡」のようなものであり、なおかつ自分自身を肯定する「自己肯定感」を持つことによって円滑にすることができることを主張している。
第1章「なぜ、自己肯定感を高めると職場の人間関係が好転するのか?」
人には悩みはつきものであるのだが、その悩みの多くは「人間関係」であるという。その人間関係をいかにして良好に築くか、それが主題としてあるのだが、仕事の失敗やうまく行かない所の多くは個人としてのスキル以前に人間関係にある。もっとも仕事をするにも一人ではなく、複数人で行うこと、そして仕事においては一人ではまかないきれないことが往々にしてある。そのために人間関係を良好にしておくことが大切であり、その根幹には自分自身を肯定するための「自己肯定感」があるという。
第2章「自己保身をやめれば、あなたは安心される存在になる」
自己肯定感が低くなってしまうと保身に走ってしまい、かえって悪いことになる。もっとも「保身」のための行動自体はたいがいうまく行くことがなく、なおかつ人間関係を悪化し、「自分で自分の首を絞める」結果を招いてしまう。その自己保身をなくすためには自分自身の価値を脅かされることの排除である。なぜかというと脅かされると感情的に反応し反射的に防衛機能を働かせ、意図せず保身をするような行動に走ってしまうことにもなりかねないためである。
第3章「絶対的自己肯定感を高める5つのステップ」
そもそも「自己肯定感」は生まれつき身に付いているものではなく、実践を行うことで高めることができるため、自己肯定感が低いと感じる人であれば本章以降での実践を繰り返していくことによって高めていくことができる。その高めていくためのステップを5つ紹介している。
第4章「タイプ別で見る自己肯定感を下げないための対処法」
自己肯定感を高めることも大事であるのだが、時として下がってしまうこともある。その下げることを防止するためにどうしたらよいかを取り上げている。
第5章「場面別で使える自己肯定感を下げない対処法」
自己肯定感を下げてしまう要因として仕事における失敗も要因としてある。私自身も仕事をしている人間であるが、失敗は幾度となくあった。そのことで落ち込むこともたくさんあった。その失敗もあれば、仕事上でうまく行かないときもある。その時どのように自己肯定感を下げないで行うべきか、その方法を伝授している。
日本人は「自己肯定感が低い」のだという。もっとも自分自身を肯定的に見られないことが原因としてもあるのだが、逆に肯定的に見ることができることにより、自分に自信を付けることができる。もしも会社勤めで自信が持てない、あるいは不安だったり、うまく行かなかったりしているか人がいるのであれば、本書はおすすめである。
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