組織にいると必ずといってもいいほどリーダーがいる。そもそもリーダーはチームなどの組織を引っ張る存在であると同時に、メンバーを見定め、最適に動かすことができるというのもある。
もっともリーダーの良し悪しはかなりシビアに決められると同時に、具体的な基準は状況によって変わってくる。もっとも「プロ」のリーダーはどのような存在で、なおかつどのような行動や考え方を持つべきか、そのことについて伝授を行っている。
第1章「チームを掌握するために必要なことは?」
チームは規模によっても役割どの度合いは変わってくるかもしれないのだが、そのチームを「掌握」するためのことについては不変であるという。どのように掌握をするのか、そこには「ビジョン」や「目標」などが絡んでくる。
第2章「チームメンバーが明日やる仕事はどう決まるべきか?」
ビジョンや目標を持ったとしても、意識は統一できるとは言え、どのようにして行動に結びつけるかを考える必要がある。もっともその目標を達成するためにはどのように行動を行っていくのか、そのことについて考える必要がある。
第3章「逆転の発想ができればチームを加速させられる」
ある種組織は車のような存在なのかもしれない。車はタイヤやエンジンなど様々な部品を構成することで運転できるのだが、その部品がより良いものになってくると、より良い運転ができるようになる。もっともその運転がビジネスの中で「成果」となって帰ってくる。その大きな「成果」を生み出して行くには、メンバーやリーダー間で大きな成果を上げるにはどうしたらよいかと言うと、「成功体験」や「改善」がある。
第4章「やる気を引き出す予算数値の作成方法とは?」
組織やプロジェクトには「予算」がつきものである。その予算をいかにして作成していくのも大事な役割であるのだが、単純に会社の業績をもって考える事ばかりではなく、メンバーにとってやる気の出るような予算を持つ必要がある。それを持つ要素としては「責任」がある。
第5章「自身の経験を最大化するプロリーダー術とは?」
リーダーとしての経験もさることながら、支えるメンバーもどのように経験をしていくかも大事になってくる。メンバーはいつまで経ってもメンバーでなく、リーダーになっていくための卵でもある。そのためプロリーダーはその「経験」を最大化して、メンバーもリーダーも共有していく。
第6章「成果を出すためにリーダーが知っておくべき知見とは?」
もっともリーダーというとどのようなイメージがあるかというと、革新的な考え方や知見を持っているイメージがついてしまうのだが、実際は逆で「基本」と呼ばれるスキルを徹底的にたたき込まれている所にある。いわゆる木の幹が「基本」であり、革新的なものは枝葉に過ぎないという。
第7章「メンバーのやる気を引き出す数字を使ったプロリーダー術」
会社は利益を求めることも一つとしてあるのだが、もっともその数字をいかにして使うかによってメンバーのモチベーションも変わってくる。そこで使われるのが経営用語として「KPI(Key Performance Indicator)」がある。財務的な目標と捉えがちであるのだが、これをモチベーションとしての数値目標として捉え、メンバーに共有していくことも求められる。
第8章「正しく部下の評価をするために、リーダーが持つべき考え方とは?」
リーダーは部下であるメンバーの評価を行うことも必要になってくる。しかしながら評価は数値目標であれば、平等に求められるのだが、あくまで定量目標であり、もう一つは勤務態度名による定性目標がある。そこで「正しく」評価できるかどうかによってリーダーの資質も変わってくる。ではどのようにして求めていくか、そのことについて取り上げている。
第9章「できなかったら理由をとことん追求するプロリーダー術」
結果には何かしらの原因がある。その原因・理由をどのようにして求めるかにどのようにして、改善につなげていく。しかしながらとりわけKPIなど目標が達成できなかったことについて求められるのだが、執拗に詰ることではなく、あくまで改善できるために理由を求めていく、なおかつそこにある内的要因・外的要因をきちんと分析をしていくことによって次につなげられるようになる。
第10章「リーダーが一人で多数のチームメンバーを同時に動かすスマートな方法」
メンバーとて人間である。メンバーの中には仕事の速さや質の差がどうしても生じてしまう。その「差」を野放しにしてしまうと遅延が生じてしまうところも出てくる。それを抑えるために、どのようにしてメンバーを動かしながら適材適所を行っていくのか、そのことについて取り上げている。
第11章「本当のリーダーだけが持っている力」
リーダーの持つべき力を示しているのだが、言葉にするだけであれば、何てことはないのかもしれないのだが、本当のリーダーは本章に出てきていることを行動という形で結実しているかが関わってくる。
リーダーとはどのような存在なのか、そして「プロリーダー」とはどのような人なのか、国内外関わらず多くの部署を経験し、多くの役員らと仕事を行ってきた中で見えてきたものがある。そのエッセンスが本書に詰まっている。
コメント