クラウドファンディングストーリーズ —共感で世界を動かした10のケーススタディ-

クラウドファンディングは今となってはよく知られているのだが、私自身初めてその言葉を知ったのは2014年のこと。ネットサーフィンをしていたときに、クラウドファンディングを行うと言ったページを見たときだった。ある種の寄付を行うのかなと思ったのだが、資金集めを行うための活動だったこともあるのだが、寄付・応援をすることによっての見返りもあることから面白そうだと思い、これまでに何度か投資を行った。もっとも自分自身の資金で「応援をする」と言うのが魅力的である。

もっともクラウドファンディングによって成り立ち、世に知らしめたプロジェクトはいくつもある。本書はそのいくつもある中で選りすぐりのものをストーリーとして、クラウドファンディングの魅力を取り上げている。

Chapter1「クラウドファンディングとは」
クラウドファンディングの歴史は諸説あるものの、そもそもの寄付などによる資金調達の歴史を辿っていくと、17世紀にある書籍の印刷代の資金調達にあたるという。他にも19世紀のアメリカでは自由の女神像を製作するための資金が足りずに寄付による調達を行うこともクラウドファンディングの原型としてある。
本章では日本におけるクラウドファンディングについて、

「クラウドファンディングがアメリカから日本に上陸したのは、2011年の夏」(p.30より)

としているが2001年に設立したミュージックセキュリティーズ株式会社もあくまで「投資」ではあるものの、クラウドファンディングに近しい形で音楽家発掘を行う事業が存在している。ただ、ここでは「クラウドファンディング」の言葉すら出ていないため、本章の指摘で正しいかも知れない。

Chapter2「クラウドファンディング ストーリーズ」
クラウドファンディングで行われることは多岐にわたる。アートにしても、コミュニケーションにしても、コワーキングスペースにしても用途は数多くある。もちろんクラウドファンディング専用のサイトがあり、サイトによってはジャンルに特化したものもある。本章ではクラウドファンディングで達成した事例を10個のストーリーにて紹介している。

Chapter3「これからのクラウドファンディング」
クラウドファンディングはもはや当たり前に存在する状況だが、著者に言わせると、まだまだ「過渡期」であるという。もっともクラウドファンディングはこれからどこに向かうべきかについて考察を行っているのが本章である。

Chapter4「クラウドファンディングを始めよう」
本章ではプロジェクトを行うに際して、クラウドファンディングをどのようにして行うかの手引きを行っている。プロジェクトを実現するために準備すべきこと、そしていくら集めるべきか、見返りは必要かどうかなど考える必要がある。

クラウドファンディングは今となっては色々な所で行われ、コンテンツとして「クラウドファンディング」と言う言葉が入ることも少なくない。しかしまだまだ当たり前になる真っ只中のことであり、これからの日本の中でどのように浸透していくのか見てみたいものである。

スポンサーリンク