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2020年4月

なぜ科学を学ぶのか

もしも私が子どもたちから「何で科学を勉強するの?」と聞かれる。その時私はどう答えるのかというと、少し答えに窮してしまうのだが、一つ言えるのは、「今ある便利を学ぶ」と答えるかもしれない。もっとも科学の進化や実用化によって、今の豊かさ・便利さを持っているからと答える。 では本当の意味で「科学を学ぶ」とはどのようなことなのか、本書は科学者の立場から論じている。 第1章「科学するってどんなこと?」 そもそ […]

統合失調症

「統合失調症」とは、 「妄想や幻覚などの症状を呈し、人格の自律性が障害され周囲との自然な交流ができなくなる内因的精神病。多く青年期に発病し、破瓜型・緊張型・妄想型などがある。旧称、早発性痴呆・精神分裂病」(「広辞苑 第七版」より) とある。一般的に言われる「うつ」と呼ばれる症状と共通しているのが「精神病」の一種である一方で、異なる点は幻覚や妄想なるものが生み出されるところに特徴がある。また「うつ」 […]

はじめての三国志

今となっては中国大陸における歴史のなかでは特に根強い人気があり、派生した作品も数多くあるほどにまでなった三国志。日本における時代としてはちょうど弥生時代にあたる。その三国志にて派生した創作もあり、なかなか史実がどうなっているのか分からないと言った方々も少なくないことだと思う。本書はそんな方々のための入門書として三国志はどのような歴史を辿っていったのかを紹介しているが、本書ではあくまで曹操率いる魏国 […]

見えない戦争

「戦争」と言うと武器のドンパチがイメージされるのだが、第二次世界大戦後、アメリカ・ソ連との核開発を行うと行った戦争、つまり「冷戦」といったことが行われた。その冷戦後でも実際に戦争が行われたり、あるいはサイバー戦争など武器との戦いを行わないといった見えない戦争が今もなお起こっている。その見えない戦争はどのようなものなのか、そしてどのような展開をしているのかそのことを取り上げている。 1章「日本」 日 […]

ルポ「8050問題」― 高齢親子“ひきこもり死”の現場から

2010年代以降でよく言われているのが「8050問題」。何を意味するのかというと恒例親子のことを表しており、親が80歳、子どもが50歳の様相を表している。引きこもりの高齢化について表しているのだが、背景は思っている以上に複雑であり、介護もあれば、それに関しての支援も受けづらく、孤立してしまう。現に親子揃って孤立死してしまう出来事も存在したほどである。 今の日本社会に根深い闇を残している「8050問 […]

未来の大国-2030年、世界地図が塗り替わる

「大国」と呼ばれている国は存在するのだが、時代と共に変わっていく。現在ではアメリカや中国がそれに代表しているのだが、かつてはイギリスなどの「欧米列強」と呼ばれる時代があった。緩やかではあるものの、変わって行っていることは事実であり、今後もまた変わっていく様相を見せている。本書ではその「大国」と呼ばれる国はこれからどのような国が担うのか、取り上げると共に、日本は大国に対してどのようなスタンスを持つべ […]

奇妙な瓦版の世界 江戸のスクープ大集合

元々新聞は「瓦版(かわらばん)」と呼ばれており、江戸時代において事件や災害などを伝える手段としてあった。その瓦版の記事を読み歩いた人のことを「讀賣(よみうり)」と言われ、現在ある大手新聞の一つである「読売新聞」の由来にもなっている。 しかしその瓦版の記事は新聞と言うよりもゴシップ誌の側面もある。その瓦版にてどのような記事が出てきたのか、本書はめくるめく瓦版で出てきた記事を取り上げている。 1.「怪 […]

先生、大蛇が図書館をうろついています!

もしも自分がそう言うような事に遭遇したら、どうなっているかは分からない。少なくとも近くの所にてヘビに出くわしたことがないから、驚くのと同時に逃げ出す、あるいは固まってしまうことがオチになってしまう。もっとも大蛇が図書館でうろついていることを想像してしまうと、話を聞いただけでも行きたくなくなる。 それはさておき、本書は鳥取環境大学の講師が同大学における動物の生態研究を綴った一冊であるが、色々な動物に […]

レギュラーになれないきみへ

今でこそ新型コロナウイルスの影響により部活動ができない状態が続いている所が多い。もっとも大会についても中止が相次いでおり、正常化するのはまだ先の話になる。 大会になってくるとレギュラーが選ばれるのだが、そのレギュラーになれなかった人びともいる。そのレギュラーになれなかった人はその後どのような人生を送ったのか、本書は甲子園の常連校で、なおかつレギュラーに選ばれなかった方々を取り上げている。 1.「甲 […]

小学校英語のジレンマ

いよいよ今年度から学習指導要領が変わり、小学校でも英語教育、さらにはプログラミング教育が始まる。プログラミング教育についてはこれまで当ブログでも言及しており、小学校英語についてもいくつかの本で言及したことがある。 私自身のスタンスとしては英語よりも大事なことがあると言うことで、小学校での英語教育についてはあまり賛同はしていない。 それはさておき、これから始まる小学校英語の教育が成り立つまでと、これ […]