海外で研究者になる-就活と仕事事情

昨年の統計になるのだが、小学6年生男子が将来なりたい職業として第1位には「公務員」で、第2位は「研究者」という結果があった。安定的な傾向があるように見えて、一つのことにこだわってみたいという傾向が強いのかもしれない。

本書はその研究者の日常と現状を取り上げているのだが、少し違う点としては海外における大学などの機関において研究を行っている研究者たちがどのようにして仕事に就き、研究に勤しんでいるのかを取り上げている。

第一章「海外の大学で働く?」
将来の夢の人気職業に「研究者」があるほど夢があるのかと思いきや、現実はそうではない。むしろ暗い話題の方が多い。大学の研究にしても、研究者になれるのかというとなかなかなれないどころか、なったとしても満足な給与を受け取ることができなくなってきている現状にある。そのため研究者の中には海外の大学に目を向けて、そこに就職するという傾向があるという。

第二章「海外PIになるには」
「PI」は「Principal Investigator(主任研究員)」を指す。海外の大学においてPIとなるにはどうしたら良いのか、その申込みから面接に至るまでの心構えや、内容などについて取り上げている。

第三章「17人に聞いた就活事情」
実際に海外の大学で教員、そしてPIを行っている研究者17人を取り上げている。ヨーロッパ・アメリカ・アジアと国の事情によって、採用を受けるまでのプロセスについて、本当の意味で「様々」な事を知ることができる。

第四章「海外の大学での仕事」
大学教員の仕事の内容は項目だけ見ると日本とさほど変わらないように見える。しかしながら、具体的な内容になってくると、海外ならではの事情が絡んでくる。またキャリアパスもまた日本と海外とで異なるのだという。

第五章「大学教員生活のお国事情」
第三章を同じく17人の教員を取り上げている。取り上げている人も第三章と全く同じであるのだが、本章は第三章が就活にフォーカスを当てていたのに対し、ここでは採用後の教員生活にフォーカスを当てている。

大学における教員生活、それも海外の大学となると文化や言語も異なるため、様々な苦労があるのでは無いかと考えたのだが、もちろん採用をもらうまで、そして実際に教員になってのギャップも感じられる部分がある。とはいえ変わらず活躍できており、ギャップがあるからでこそ「チャレンジ」ができる、そこにやりがいがあるのかもしれない。

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