50%のユーレイ

人生は何が起こるのか全くわからない。元気に人生を送っていた人が突発的な事故病気で亡くなるといったこともある。

本書はとある少女が不慮の事故に遭った。その後に死神が現れ、仮の幽霊、本書のタイトルにある、実体はあれど、ほとんどの人は見えない姿となった。彷徨っていたなかで唯一少女の姿を見ることのできる少年と出会った。

その少年も仮の幽霊となった少女も自分自身の存在意義について悩む時があり、消え去りたいという感情に苛まれることもあるという。その悩みを抱えながら2人は惹かれ合っていった。その惹かれ合った結末はどこに向かうのかという一冊である。

仮の幽霊となった少女は記憶が無くなっていく中である種、「自分探し」のような状態となっていく中での「出会い」が描写されている。それは読み手自身の存在もあれば、2人の関係、そして変化を見いだしていくような気がしてならなかった。

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