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2022年7月

無(最高の状態)

メンタルの所で、色々な事があると、壊れてしまったり、不安定になってしまったり吸うことが往々にしてある。そこから脱するための方法は様々であるが、その中でも不安や心配を解消するために「無」になることを本書では説いている。よく仏教の世界でも「無我の境地」があるなど「無」に関してはネガティブのように見えて、ある種の「悟り」に近い要素を秘めている。またその「無」こそが、情報過多の時代において、最高の状態であ […]

教室が、ひとりになるまで

とある高校にて連続の自殺事件が起こり、生徒が一人、また一人と減っていった。しかし証言から自殺ではなく、「他殺」だった。 もしもそうであれば完全犯罪のような状況なのだが、そこは本書の主人公。「若者の人間離れ」の如く、超能力で推理を行うと言うものである。超能力だけでも荒唐無稽に思えてくるのだが、ミステリーらしく、推理展開が独創的でありながらも、事件の真相を紐解いている。 また高校が舞台であるため、高校 […]

「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

ベトナム戦争は冷戦の象徴の一つとして挙げられており、広義では1955年から1975年までの20年間を表しているが、本書でも扱っているとおり、アメリカ軍の介入から終戦までの間が象徴的な所として「狭義」でもって取り上げられている。 また本書の表紙にて取り上げている写真は、この戦争を象徴付けるものの一つとして挙げられており、「戦争の恐怖」と名付けられている。この写真は1972年にピューリッツァー賞を受賞 […]

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ

本書はモデル・タレントであるが、それ以上にYouTuberとしての活躍が強いkemio(けみお)のエッセイ集である。 私自身もそうであるが、人生は何が起こるかわからない。神奈川県で生まれ育ったkemioは元々目立つことが大好きだったという。世間一般で言う所の「引かれたレール」に対して目もくれず、目立つため、アイドルやダンサーなども目指したという。 高校3年の時、あるSNSとの出会いが彼の人生を大き […]

やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ

行動を起こすにも「やる気」になること、することが大切と言われることが多い。しかし、実際にやる気になると言うよりも、それに頼らずに「やる」ことができるようになる「コツ」があるという。本書はその「コツ」を37個取り上げている。 第1章「先延ばしがなくなる! 行動に「初速」をつける方法」 いざ「やろう」と決意しても、なかなか行動に踏み出せない人が多い。「当たって砕けろ」という格言以前に、「当たる前に砕け […]

戦神の裔

本書は平安時代末期における源平の戦いの一部を描いている。主人公は九郎義経、後の源義経である。その義経は幼少の頃に平氏により、家族と自由を奪われた身となる。奪われたことに憤りを覚えながらも兵を持っていなかったことによる無力感を覚えながら、次第に武蔵坊弁慶をはじめとした仲間をつくっていき、挙兵し、平氏を討つという物語である。 よくある義経となると伝説で語られる高潔なイメージが持たれるのだが、本書は少し […]

モチべーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム

巷の書店にはモチベーションアップに関する本が立ち並んでいる。もちろんネットの記事でもモチベーションが上がる・上がらないといった記事も探すと簡単に出てくるほどである。仕事に限らずプライベートにしても、モチベーションの上げ下げといったものはどうしても重要なものと認識される。 ではそもそも「モチベーション」とはいったいどのようなものか、そしてそれが上がる・下がるにはどのような要因があるのか、本書は心理学 […]

野球が好きすぎて

本書はミステリーではあるものの、野球ミステリーである。と同時に、ミステリーはフィクションではあるものの、その周囲にある出来事は実際のプロ野球にて起こった出来事を題材にしている。 あるプロ野球ファンが起こした事件について謎を解くと言う一冊であるが、先述の通り、その手がかりは実際の出来事、それも広島東洋カープにまつわる出来事が主となる。刑事とカープファンの女子の2人がカープを絡めて推理を行うのだが、所 […]

BODY SHARING 身体の制約なき未来

本書のタイトルを見るに、社会現象になったとあるアニメ映画を連想してしまう。しかしその映画はあくまで身体が入れ替わることを意味しているのみである。 それはさておき、入れ替わりを含めた「共有」は何も記事や動画といったものばかりではなく、身体的な「共有」の時代がやってくるとしている。その一つに「メタバース」の概念もある。本書は技術や概念の革新から身体的な感覚などを「共有」する文化はどのように栄えるのかを […]

さんばん侍 利と仁

昨今では新型コロナウイルスにより企業の倒産や破綻、あるいはそれの危機に瀕する状況に陥るケースが頻発している。特にその危機から脱するために「再建」を行うことも少なくない。 所変わって本書はその「企業再建」を江戸時代において行ったという移植の一冊である。元々は町人で、親族も亡くなり、孤独の身になったが、藩の江戸屋敷に拾われ、養子となり、勘定方で働くようになったが、そこから幕府との「戦い」が起こり、巻き […]