わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術

仕事を行っていく中で当然人と関わることが多くある。その上で会話・チャット・メールなどの「言葉」のやりとりを行うのだが、そのやりとりの中でここ最近では「褒める」ことを推奨しているメディアも多くある。その一方で「褒める」ことを根底から否定し、ダメ出しばかりするような人もいる。

そこで本書である。本書は「褒める」ことを前提に「ホメ出し」という褒める言葉を紡ぎ、伝えることによって、人間関係もとい、様々なコミュニケーションが良くなるのでは無いかと指摘している。

第0章「そのホメ出し、なんのため?」

どこかの全裸監督の言葉を繰り返し、ただ褒めるだけでは意味が無い。どこの点を褒めるのか、なぜ・なんのために褒めるのかという「意味合い」を持たなければ、「ホメ出し」も上っ面でしかない。

第1章「ホメ出しの姿勢を整える」

「ホメ出し」をどのように行ったら良いか、まずはどういった姿勢で「見る」かによる。その中に「惚れる」「観察する」「発見する」など姿勢を持つことによって、ホメ出しも相手に伝わってくるようになる。

第2章「ホメ出しの着眼点を知ろう」

もちろん何をもっての「ホメ出し」なのかを持つ必要がある。どこの視点にて、人をさらに前向きにさせる「ホメ出し」を行っていくか、言葉は前向きにしたり、逆に後ろ向きになったりすることができる。だからでこそ気持ちを前向きにさせるような「ホメ出し」を作る中でどのような「着眼点」が必要なのかを取り上げている。

第3章「ホメ出しの表現法」

「ホメ出し」をするにしてもどのように表現を行うかによって受け手の解釈も異なってくる。受け手の価値観などによって表現の仕方を変えていくことによって、気分が良くなったり、前向きになれたりすることができる。

第4章「あなたがホメると、世界はよくなる。」

「自己肯定感」と言う言葉がある。自分自身を褒める、そしてそれを相手に伝播していくことによって、社会がさらに良いものになっていくことを著者は提言している。

本書はあくまでキャッチコピーをどのようにするかの「ホメ出し」であるのだが、実際にコミュニケーションの場でも「ホメ出し」の用途がある。特に相手に対して背中を押すような言葉を出す際に、このホメ出しは役立つため、キャッチコピーを扱っている方々で無くても本書は参考になる一冊である。