女性失格

恥の多い生涯を送ってきました。p.8より

本書は上記の言葉から始まる。もっとも本書は女性の深淵を太宰治の名作「人間失格」をベースにしているため、本書の構成も含めて「人間失格」のものになっている。そのため冒頭も「人間失格」と全く同じ言葉が使われているわけである。

さて、本書における女性の「深淵」を手記にして描いている。もっとも女性でしかわからないものもあれば、女性でもわからないものまである。男性である私にしても、女性の「本懐」はどうなのかを理解とまでは行かないが、ある程度知ることができる。もちろん全員が全員というわけではないが、女性の本当の意味での「中身」を知ることによって、読者はどう思うのだろうかを物語を通じて、解き明かしているようでいてならなかった。

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