ファイナルガール・サポート・グループ

「ファイナルガール」は元々、

ホラー映画に登場する人物類型である。1960年代後半以降のアメリカで大量に作られたホラー映画が、一様に「純粋な若い女性が男の殺戮者と対決するが最後には生き残る」という構造をもっていることが映画研究の分野で注目され、この類型的な女性像が映画研究者キャロル・クローバーによって「ファイナル・ガール」と命名されたWikipediaより

と意味している。そのため「ホラー」の分野であることがわかる。しかし本書では若干変わっており、

ホラー映画で最後にただひとり生きる者p.8

となっている。「若干」の意味は「者」としているだけで女性と限定していないが、Wikipediaの意味にもあるように、その生き残りがたいがい「女性」であることが多いからファイナル「ガール」と名付けられているのかもしれない。

長くなってしまったが、本書は事件においての生き残りになった女性たちを支えるグループがおり、生き残った中で壊された人生・精神をケアして立ち直らせるといった一冊である。この「ファイナルガール」と呼ばれる方々の「その後」といった形で読み進めていくと良いのだが、その中にはさらなる「ホラー」に背筋が凍ってしまう一冊だった。

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