無貌の神

本書は短編集であるが、全てダークな話で統一されている。

その中で、最初に出てくるのが表題作である「無貌の神(むぼうのかみ)」である。そもそも「無貌の神」自体は、

クトゥルフ神話に登場する邪神「ナイアルラトホテップ」の異名ピクシブ百科事典より

とあり、なおかつそれを題材にした作品としてロバートブロックの同名の小説がある。壮大な世界観で有ながらホラーの要素も多いクトゥルフ神話の中でも無貌の神ことナイアルラトホテップは屈指の人気を誇っている。ただ、本書で取り上げている「無貌の神」はあくまでこの神話をベースにしたオリジナルのファンタジーである。

表題作の他にも「青天狗の乱」や「死神と旅する女」など全部で6編収録されている。ダークなものが好き、あるいはクトゥルフ神話が好きな方であれば楽しめる一冊である。

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