私は女になりたい

「女になりたい」と言っても、もう過ぎてしまったが下の動画のことではない。

本書の主人公は紛れもなく女性。しかし妻や母を卒業し、一人の女として活きていくことになる。その主人公は47歳。女盛りという年かという声もあるのだが、「女盛り」自体は年齢によって決まるものではない。

「思い立ったが吉日」と言うように、中年であっても、高齢であっても、思い立ち、自ら一人の「女」として生きることはどのようなものか。それは一人の女として「恋」をする所にある。年下男性に恋に落ちた時から始まる、「恋物語」を描いている。しかし単純な「恋愛小説」ではなく、母親でも、妻でもない、一人の「女」として生きる姿が細々とした心理描写と共に映し出している。恋は良くも悪くも「変わる」と言われているが、それがどのように「変わる」のかというのも、女性としての生きざまとともに見物と言えよう。

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