文芸・評論一覧

爽年

石田衣良氏の「娼年」シリーズの一作である。「娼年」シリーズはボーイズクラブのオーナーとして男女関係を描いている、どちらかというと「官能」と呼ばれる表現が多い。表紙ではそのようなイメージではもたれないのだが、中身を見ると、けっこう官能的な表現が多かった。

あめつちのうた

「縁の下の力持ち」と呼ばれる存在は数多くあるのだが、その中でも野球界に脚光を浴びている所がある。本書で紹介する「阪神園芸株式会社」である。主に甲子園球場をはじめ兵庫・名古屋の球場や陸上競技場、さらにはテニスコートなどの施設や芝生の管理を行っている。

老警

小学校の通り魔事件が起こったが、その犯人が犯行後に自殺。事件の全容解明が非常に難しい中で解明していく中で、警察組織そのものの根幹を揺るがすような真相を見出すこととなった。

集団探偵

とあるシェアハウスは一癖二癖ある人々が住んでいるのだが、その人々全て探偵であるという。その探偵たちがどのような謎解きを行っているのかを追っているのだが、事件が「クマ出没事件」「逆・振り込め詐欺事件」「神との会話事件」「浮気殺人事件」「集団失踪事件」と、後半は事件らしい事件なのだが、前半はどうしても奇怪にしか見えない。

第四の暴力

「暴力」は非常に怖いものである。暴力がいったん発生すると、その報復が暴力として行われ、やがてそれが広く伝播する。本書のタイトルのように第二・第三、そして第四の暴力として形成づけていく。

若旦那のひざまくら

恋愛を「織りなす」と言う言葉を見事なまでに表現している一冊である。本書はあるデパートのバイヤーが京都にやって来て、京都の伝統的な織物である「西陣織」の織屋の若旦那と出会ったことから物語は始まる。和服への普及に燃えるバイヤーと織屋の関わり、やがてそれは恋愛へと発展したが、そこに多くの壁があった。

死神刑事

何とも物騒な刑事のタイトルだという印象しかない。その「死神」の由来は、異名のついた刑事の相棒を行うと出世の道が閉ざされると言うもので、キャリアアップという意味での「死」を意味しているから「死神」の異名をつけられたのだという。

人間狩り

見るからに物騒なタイトルである。本書は凶悪事件の「元」犯人を追う警察小説であるのだが、その「元」とついているのがキーポイントであり、なぜ「元」とついたのかと言うと、「少年法」の適用により、刑事罰を受けなかったというものである。

正義の申し子

「正義」を振りかざすような人を見るといい気がしない。もっとも私は「正義」と言う言葉が嫌いである。その理由としては昨今のこともあるのだが、正義を振りかざすような人は自身の価値観を「正義」と捉えて、相手にぶつけるような印象が強く、ぶつけられた側からすると迷惑と思ってしまうためである。

消えた断章

推理作家を目指すとある大学生は妹の友人と出会うことに。その友人にはある事件に巻き込まれた。身内トラブルのように見えて、実は殺人事件だったという。その事件は友人の一家が崩壊する序章となったのだが、その事件の裏にはどのようなものがあったのかと言うものである。

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