ミステリー ギロチンハウス―課長 榊江梨子の逆襲 タイトルからして物騒なものである。処刑台かと思いきやある会社の「閑職」と言われる所であり、なおかつ「追い出し部屋」と呼ばれるところであるという。通称「リストラ小屋」と呼ばれており、リストラを待つのみとしている人びとが配属されるところであると... 2019.03.17 ミステリー書評
ミステリー 首の鎖 何か「首輪」と呼ぶようなものがあるのかもしれないのだが、他人に縛られる、あるいは服従の如く束縛される問いような様相を見せることもまた本書のタイトルは「首輪」にほど近いものである。 そのタイトルにあるような起因が女性からしては母、男性からとし... 2019.02.18 ミステリー書評
ミステリー シャルロットの憂鬱 本書で取り上げている「シャルロット」は女性の名前のように見えるのだが、実はメスの犬であり、元警察犬である。先述の通り、過去に警察犬を行ったため、事件の捜査などを行ってきたのだが、そこから引退をした後もまた、事件に遭遇することとなった。 その... 2019.02.10 ミステリー書評
ミステリー 人魚姫の椅子 ロマンチックなタイトルのように見えるのだが、実際には小説を書く高校生と椅子職人との交流を描いているのだが、季節は移ろいながら関係は変化する。それは人の成長も含めて変わってくる。その変わってくる中では距離も出てきて、いつしか「別れ」も出てくる... 2019.01.18 ミステリー書評
ミステリー 優しい水 本書のタイトルを見るからに、ミネラルウォーターを連想してしまうのだが、本書はそうではなく、川で見つけた魚を飼育するために拾った先に遭遇した事件について取り上げたミステリーである。 ミステリーのトリガーが魚から「水」になっていったところも特徴... 2019.01.08 ミステリー書評
ミステリー BLOOD ARM 集落における殺人事件はよくミステリー作品では出てくる。もっとも限界集落と呼ばれる中では差別と言ったこと、さらには四方を山に囲まれた街では逃げ場がない、あたかも密室のような殺人事件が起こるような作品さえある。 しかし本書はミステリー作品とは異... 2018.12.29 ミステリー書評
ミステリー 11月のジュリエット 少女たちが修学旅行のために飛行機に乗ったが、その飛行機で謎のガス殺人事件が起こり、さらにハイジャックの事件に見舞われる。しかもそのハイジャックで降り立った地はアラスカ。しかも極寒の季節である時期であり、まさに「サバイバル」の要素を見せること... 2018.12.27 ミステリー書評
ミステリー レジまでの推理 本屋さんの名探偵 本屋を「知のオアシス」と本書の帯に書いてあったのだが、まさにその通りである。もっと言うと「オアシス」というよりも、「桃源郷」といった方が良いのかもしれない。知的な快感を得ることができ、なおかつさらなる知を求めて毎日のように通いたくなるほどで... 2018.11.10 ミステリー書評
ミステリー 冷たい手 本書のタイトルと表紙を見るに、すぐにミステリー作品であることがよく分かる。ではどのような物語なのかというと、とある女性が旧友と出会ったときから始まる。その旧友との間には私ではとても想像することができないほどの壮絶な過去があったという。その過... 2018.10.30 ミステリー書評
ミステリー ジャック・オブ・スペード 簡単に言うと「スペードのJ」であり、ハートのQ、クラブのKに並ぶほど有名なものである。いわゆる「トリックスター」と呼ばれるような要素であるのだが、「ジャック」という言葉というと19世紀末期のイギリスにてよく呼ばれた「切り裂きジャック(ジャッ... 2018.10.28 ミステリー書評