優しい水

本書のタイトルを見るからに、ミネラルウォーターを連想してしまうのだが、本書はそうではなく、川で見つけた魚を飼育するために拾った先に遭遇した事件について取り上げたミステリーである。

ミステリーのトリガーが魚から「水」になっていったところも特徴的である。中学生の好奇心が事件となり、そのことで本当の意味での「様々な」人たちが関わっていた。しかも「水」自体が事件ではなく、ある病気についての引き金にもなっているのが、「好奇心」から生まれた産物としてあるのかもしれない。

しかしその「好奇心」がミステリーを運んでくるとなると、つくづくそれが恐ろしいものであることも、本書の物語を触れて思ってしまう。好奇心にも良さはあることは知っているのだが、むしろその中に「危険」もあるといういわゆる「諸刃の剣」であることを知るきっかけになった。

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