書評 ふりかえる日、日―めいのレッスン 物語は、突然の出来事などから起こることもあれば、何気ない日常からも生まれる。特に何気ない日常の中にも多少なりの「変化」があるのだが、その「変化」のあり方が、日々の物語を紡いで行く。本書は主人公の姪が日々触れるあらゆるものに耳を澄ませて成長し... 2022.12.04 書評短編集
医学 わたしが、認知症になったらー介護士の父が記していた20の手紙 昔は「痴呆」や「ぼけ」といった言葉で扱われてきた「認知症」。そもそも病気と言うよりも「傾向」として扱われてきたのだが、ここ最近では「認知障害」にカテゴライズされた「症候群」の一種として扱われるようになった。生活習慣病はもちろんのこと、ストレ... 2022.11.27 医学書評
国内 「ヤングケアラー」とは誰か 家族を“気づかう”子どもたちの孤立 「ヤングケアラー」は前々からあるのだが、私自身初めて知ったのは5月、当ブログにて取り上げた記事が初めてである。よくよく調べてみると、2010年代あたりから実態調査はもちろん事、それに関しての支援の動きも見せている。今一度取り上げる必要がある... 2022.09.20 国内書評
書評 つながりの蔵 人には必ず、何かしらの「つながり」を持っている。親子にしても兄弟姉妹にしても、友人にしても、職場・学校の人間関係にしてもである。本書はとある小学生が家の外れにある蔵が舞台である。小学生は父を亡くし、母と兄弟とで暮らしていた。その哀しみを隠し... 2022.08.27 書評青春
ミステリー 共犯者 本書はミステリーの中でもよくある、1つの殺人事件を追っていくというものであるのだが、その殺人事件が意外な人間関係をあぶり出していくこと、さらには家族や警察、世論まで動き、やがて壊れるなど1つの殺人事件をきっかけに、人間、あるいはその周りの人... 2022.08.23 ミステリー書評
エッセイ ワンさぶ子の怠惰な冒険 著者の家族が北海道から地元・福井に帰ってからのことを綴った1冊である。5人家族+犬1匹といった構成であるため、様々な出来事が起こってもおかしくない。案の定本書では各月ごとにどのような冒険や出来事があったのか、一つ一つ綴られているのだが、そこ... 2022.08.05 エッセイ書評
書評 ウミガメみたいに飛んでみな 仕事においても、プライベートにおいても「うまくいかない」時に遭遇することは少なくない。人によっては特に「挫折」と呼ばれる経験をしてしまい、心が折れそうになることもある。もちろん「心折れる」状況によっては一人で立ち上がることができる一方で、立... 2022.05.23 書評短編集
書評 東京のぼる坂くだる坂 コロナ禍でしばらく東京に行かないことが続いている。そのため東京は今どうなっているのかどうかもわからないこと・場所も多い。もしコロナが終息して行き来がしやすくなれば、少しばかり東京に行ってみようかなとは思っている。その東京の体験の中でけっこう... 2022.05.17 書評青春
医学 妻はサバイバー そもそも「サバイバー(Survivor)」とは、生き残った人。生存者。「大辞林 第四版」よりと表している。しかし、「サバイバー」と言う言葉は「がんサバイバー」のように、がんなどの病気の治療中、あるいは治療後のリハビリを通して逆境に抗い続ける... 2022.05.14 医学書評
哲学 喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと 親孝行したいときには親はなし経済的に自立して親孝行を行おうとしても、親がいなくなってしまうと言うことも少なくない。もっとも親が生きているうちに感謝の言葉を伝える、あるいはご褒美をするなどの「孝行」をすることがいかに尊いかを定義した川柳でもあ... 2022.05.08 哲学書評