新書

書評

小津安二郎文壇交遊録

日本を誇る映画監督は数多くいるのだが、その筆頭には「世界のクロサワ」と言われた黒澤明氏がいる。その黒沢氏とほど近い、あるいは対をなす存在として戦後映画を支えてきた名監督・小津安二郎氏がいる。小津氏の映画には「東京物語」「秋刀魚の味」などがあ...
書評

音楽ライターが、書けなかった話

元々音楽をやっている人間にとって「音楽ライター」の仕事は夢がある。とは言ってもライター業自体、経済的な現実は厳しいと言われている。にもかかわらずこの仕事を続けられている要素として著者は、 「音楽が好きであること。さらに考えてみると、仕事のな...
国内

テレビは総理を殺したか

テレビをはじめとしたメディアは「権力を監視する」という名分のもと首相などの権力者を批判することが多い。新聞記事にしても社説にしても方向は違えど、いつも批判ばかりで、テレビにしても記者やコメンテーターが好き勝手に報じている印象がある。中には「...
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医学

なぜ他人の不幸は蜜の味なのか

「他人の不幸は密の味」 と言う言葉を読く聞く。昨年のクリスマスイブでも「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」があり、他人の不幸話をあたかもお笑いの如く見ると言うことがあった。それだけ不幸話が密の味の如く甘美で、なおかつ癖にな...
書評

年中行事を五感で味わう

あけましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をよろしくお願い申しあげます。早速新年最初の本を紹介いたします。 年中行事の始まりは元旦から始まる。その後から春夏秋冬と四季折々の年中行事が行われる。四季折々なところも日本の風習の良さ...
日本人

<できること>の見つけ方――全盲女子大生が手に入れた大切なもの

本書を取り上げる前に、どうしても取り上げなければいけないものがある。 それは今年の9月8日、埼玉県の川越駅で、県内の盲学校に通う全盲の女子生徒が何者かに蹴られ全治3週間の重傷を負った。ケガを負わせた犯人は後に逮捕されたが、犯人は軽度の知的障...
哲学

ニーチェはこう考えた

4年前に「超訳 ニーチェの言葉」と言う本が大ベストセラーとなった。その中で「本書はあくまでスタートラインである」と言うことを書いた覚えがある。 私事はさておき、ニーチェの代表作とすると「ツァラトゥストラはかく語りき」という作品がある。本によ...
書評

自分力を高める

巷の本屋を覗いてみると「○○力」というような本が目に付く。大概はビジネスに関すること、さらには生きることに関することが多いのだが、本書も例外なくビジネスでありながらも、「生き方」と言うところにも着目している。しかも岩波ジュニア新書からだして...
書評

「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち

角川書店 岸山様より献本御礼。 マンガやアニメ、さらには歌などのカルチャーを「サブカルチャー」と呼ばれるのだが、数年前から論者によって、「ポップカルチャー」と呼ばれる事がある。そういったカルチャーが「オタク」と呼ばれる方々のために作られるこ...
書評

かなり変だぞ「クラシック通」

私自身クラシックを聴くことが多いのだが、本や雑誌を読んだり、実際に演奏会に行ったりしてみると、「クラシック通」なるものがいる。私自身も中学の頃からずっとクラシックに触れているのだが、別に「クラシック通」と言うわけでもなく、あくまで「クラシッ...
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