日本人 津田梅子―女子教育を拓く 少し前に「この空のずっとずっと向こう」にて取り上げたのだが、明治時代に入り、アメリカにて文化などを学ぶために「使節団」として100人を超える日本人が渡っていった。その中に女子留学生が5名いた。先述の本では吉益亮子を取り上げたのだが、本書で取... 2023.01.09 日本人書評
国内 トカイナカに生きる 少しの本にて、首都圏から会社や人が地方に流出しているということを書いた。もっとも先日には政府が首都圏から地方移住を2027年度までの目標を掲げたというニュースがあった。実現ができるかどうかは不透明だが、首都圏から地方へという動きは加速してい... 2023.01.05 国内書評
国際政治 今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 ハンナ・アレントはドイツ帝国にて生まれたユダヤ人であり、ナチズムが台頭してからアメリカに亡命し、自身の哲学を発展させた。有名な著作に「全体主義の起源」がある。1951年に発表された。本書はその「全体主義の起源」をもとにハンナ・アレントにおけ... 2023.01.03 国際政治書評
国内 外国人集住団地――日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生” 明けましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。新年はこの1冊からです。*****「団地」と言うと、ここ最近ではネガティブな話しか聞かない。特に高度経済成長期において各地でニュータウンができ、団地も... 2023.01.01 国内書評
医学 妊娠の新しい教科書 少子化の時代ではあるものの、人によっては子どもをつくりたい家庭もいる。特に家庭によっては「妊活」といったものがあり、その活動により妊娠をするといったこともある。しかしその「妊娠」に関して、時代が変わるにつれて変化していくのだが、本書はその「... 2022.12.29 医学書評
教育 自治体と大学――少子化時代の生き残り策 私自身大卒であるが、もっとも大卒してからもう14年の月日が流れる。その間に新設された大学もあれば、募集停止となり、閉校した大学もある。さらに言うと大学というと「大学受験」が良く言われるが、昨今では「大学全入時代」と呼ばれ、よほど志望している... 2022.12.25 教育書評
哲学 臨床心理学小史 「心理学」は私たちの生活にも「心理」を理解する上で大切な学問の一つとして知られている。一方でそのカテゴリの一つである「臨床心理学」はどうかというと、人間の心理的障害・病理の問題を、心理学的な原理や知識を総合して解決することを図り、そのための... 2022.12.15 哲学書評
書評 昆虫学者、奇跡の図鑑を作る 昆虫に関する図鑑や文献は数多くあり、その大元の一つとして博物学者であるジャン・アンリ・ファーブルの「昆虫記」、日本では「ファーブル昆虫記」が有名である。それから様々な「図鑑」が世に出ているのだが、まんべんなく取り上げられているが有名な物ばか... 2022.12.13 書評生物学
宗教 最後の審判-終末思想で読み解くキリスト教 ミケランジェロ・ブオナローティの代表的な絵画に「最後の審判」がある。現在はバチカン市国にあるバチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂の祭壇に描かれている。この「最後の審判」はキリスト教における「終末論」の考えにあり、「怒りの日」と同義に扱われている... 2022.12.11 宗教書評
日本人 幕末の先覚者 赤松小三郎―議会政治を提唱した兵学者 今こそ衆議院・参議院といった議会政治は行われている。もっともこの「議会政治」をなし得たのは帝国議会を樹立し「国会を創った男」として知られる板垣退助に他ならないが、板垣以前に「議会政治」を提唱した人物がいた。本書はそのうちの一人である赤松小三... 2022.12.07 日本人書評