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生活

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

大阪府大阪市西成区は日本最大の「ドヤ街」として有名である。中でも北部にある「あいりん地区(釜ヶ崎)」もあり、本当の意味で「様々な」人たちが住み、働いている場所である。そのドヤ街に著者が78日間生活したという記録が本書である。 第一章「ドヤ街生活のはじまり」 そもそも「ドヤ」とは何かというと「簡易宿泊所」の愛称であり、単純に「宿(やど)」を自嘲的に反対にしたことにある。大阪ではあいりん地区が有名だが […]

最適な「人生のペース」が見つかる 捨てる時間術

よくある「時間術」はビジネスや仕事における「時間術」を表すことが多いものの、本書で取り上げる時間術はどちらかというと仕事のみならず「生活」における時間術も取り上げている所に特徴がある。もっとも人生においても、時間のムダと呼ばれるようなものがあるのだが、それをいかにして削除していくべきか、その技術を伝授したのが本書である。 Part1「「時間のムダ」を捨てれば人生が変わる」 時間を使うことによって「 […]

年収300万円の悪習慣 年収1000万円の良習慣 年収1億円の人のすごい習慣

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」 この言葉は心理学者であり哲学者であるウィリアムズ・ジェイムズの言葉であるのだが、習慣そのものを変えることは心を変えることとなり、習慣も変わり、人格や運命を変えていく。その変えていく先には「稼ぎ」もまた変わってくることとなる。本書はその習慣を変え […]

AIのある家族計画

AIの技術は日進月歩の如く進化しており、ついに私たちの生活の中にも入りつつある。もっとも本書のタイトルにあるような「家族計画」は、あくまでフィクションではあるにせよ、現実味を帯びている面も拭えない。 SF要素が満点の作品でありつつも、現在の状況も重ね合わせており、SFならではの現実とのかけ離れがそれ程感じないのも本書の特徴である。今から数十年後っぽく描かれているようだが、実際には数年後にできそうな […]

食べ物がからだを変える! 人生を変える!!

「医食同源」という四字熟語が存在する。それは 「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ」(「広辞苑 第七版」より) という。もっとも食に気をつかうことによって、難病を治したという話をテレビや本などで見聞きしたことがある。本書もその一つであるのだが、先人たちから学んだ「食」の知識やノウハウを伝えているのが本書と言える。 第1章「米・味噌・醤油・梅干しか […]

時の名残り

本書の著者である津村節子氏は今年の6月で卒寿を迎える。その卒寿を迎えるとなると作家活動の集大成とも言えるような作品も出てくるのかも知れない。 その一つとして本書があるのだが、89年もの時を流れた中での名残を見つけに様々な旅を続け、12年前に死別した夫・吉村昭氏との思い出、そして1959年に処女出版をしてからもう間もなく作家活動60周年を迎える中でどのような小説を書き続けてきたのか、長きにわたる思い […]

神奈備

2014年に起こった御嶽山噴火の犠牲者や被災者とその遺族・家族の方々のために捧げた一冊が本書である。 本書はその御嶽山の麓に住んでいる少年立ちの物語である。その物語には神に対して悲劇となるような出来事・試練が起こりながらもそれを乗り越えるという物語である。 日本でも「八百万の神の国」と呼ばれるようにそれぞれの山にも神が宿っている。その神に対してどのようにして同居し、なおかつ乗り越えていくか、健気で […]

猫返し神社

ある意味珍しいエッセイである。本書の著者の名前を見ただけでピンと思いつく方もいると思うのだが、その方はジャズを少なからず知っている人と言える。そう著者は日本における有名なジャズピアニストである。もちろんジャズピアノにまつわる本は数多く上梓されているのだが、猫を題材にしたエッセイは初めて聞くどころか、著者自身が猫を飼い始めたことすら聞いたことがなかった。 著者曰く「長い年月が流れた」とあるのだが、実 […]

大雪物語

そろそろ冬の時期であるため雪にまつわる一冊を読んでみたくなった。そのため本書のような短編集が見つかった。 ちなみに本書は長野県のとある街を描いているのだが、長野県自体は日本アルプスに面した豪雪地帯の一つであり、本州でも冬は特に寒い地域の一つとしてあげられている。私自身北海道の生まれ・育ちであるので大雪は冬の寒さなども知っているのだが、長野と北海道のそれとは本質が異なるのかも知れない。なぜ「知れない […]

しない生活 煩悩を静める108のお稽古

最近は色々とやることが多くなった。もっともやることを潰していくと、その後にはまたやることが生まれていく。そのことからやることが雪だるまのように増えていき、パンクすることも時々ある。自分自身が仕事好きという困った体質なのかも知れないのだが、最近では限界を感じ始めている。 そこで本書である。私に限らずとも、やらなければいけないこと、やりたいことが数多くある中で「しない」ことをいくつもあげている。もちろ […]