男のトリセツ

本書のタイトルを見て、思わず「女性が男性を手玉に取る本」のように思えてしまったが、実はそうではなく、

「女性がいかにしていい男性を捕まえるか」

と言うことを主題においた一冊である。実は本書の著者は男性であるが、その男性は現在カナダに在住している。愛するべき人が男性であり、現在同性婚をしているのだという。そのオネエ系の男性が悩める女性に、時には鋭く、時には厳しく突きながらも解決まで紐解いている。

第1章「愛されたい女達」
女性にも様々な種類の人がいると言うことを、男性である我々は忘れてはならない。よい男性に愛されたいけれども、質の悪い男性ばかり集まる、あるいは男性の巡り合いが悪い、男性に見向きもしてくれない、と言うような女性は山ほどいる。しかし、女性は年をとるに連れ、理想を高めてしまう。たとえかどうかわからないが、年をとるに連れて少女趣味をこじらせてしまっている印象もある。

第2章「結婚したい女達」
結婚願望はほとんどの女性に存在する。しかし、第1章にも書いてあるとおり、理想の男性を求めすぎるあまり、理想が暴走してしまい、ますます結婚できなくなるような事になってしまう。しかし相手のことを追い求めすぎてしまい、ついつい自分のことを疎かにしてしまう、あるいは間違った方向に努力をしてしまう女性も少なくないのだという。

第3章「愛され嫁になりたい女達」
女性にしても、男性にしても「愛されたい」という願望を持っている。しかし、比較をすると女性の方が多い。それは恋人関係にあったとしても、夫婦関係にあったとしても同じことである。
恋人同士になる、あるいは恋人と出会う時の悩みは多くあれど、夫婦になった時もそういった男女関係の悩みはつきものである。本章ではその「愛する」「愛される」と言う観点から夫婦関係の悩みについて斬っている。

第4章「白鳥JAY子の人生」
著者は現在カナダで同性婚をして、共に夫婦(?)仲を深め合っている。しかし著者は元々企業の社長の息子として生まれた。しかし育っていくうちに、自ら「同性愛者」であることを知ったのだが、周囲からは受け入れてもらえず、ついには家族・親族からも追い出され、生きることすらもホウキしようとしていたのである。その過酷な経験の中で「愛」とは何か、そして同性愛を貫く理由は何か、なぜブログにしたためようとしたのか、そのことを綴っている。

現在カナダに住んでいる同性愛者のオネエ系ブロガーはあまり聞いたことがなかった。その方の悩みに対するアドバイスは時に鋭くもハチャメチャながら、的を射つつも、自らの過酷な体験を伝えている感じがして成らなかった。

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