八月の青い蝶

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もう8月が終わって1月あまり経つ。そう書いてしまうと、夏の暑さが恋しいように見えてしまうのだが、元々自分自身夏の暑さは苦手なので、今のように涼しい方が良いと思う。

私事はさておき、8月というと暑さだけではなく、日本にとっても大東亜戦争、及び第二次世界大戦が終わった時期でもある。その時期に戦争末期の頃、少年だった主人公が65年の月日を経た時にどのような事を回想したのか、もちろん戦争という惨禍もあったのだが、ほのかで甘酸っぱい初恋の話もあれば、舞台が広島と言うこともあり、原爆被害の惨劇もありありと表している。

そして65年後の世界、もう戦争末期の頃には少年だった主人公も、もう後期高齢者となってしまっていた。しかし戦争の頃の思い出は今でも残っており、その証拠となるモノがいくつかあった。本書のタイトルにある「青い蝶」の標本もその一つである。その標本から終戦間際の記憶が蘇ると言った一冊である。しかし1945年8月は惨劇と呼ばれる時だが、それを訴えるような事はしておらず、むしろその時の記憶を回顧しているような印象で、初恋もあれば、風景描写もあるなど、悲しみを全く感じさせない作品と言える。

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