パラリンピックの楽しみ方―ルールから知られざる歴史まで

もうすでにリオパラリンピックは閉幕をしたため、時期遅れになってしまったのだが、パラリンピックにはオリンピックにはない魅力がたくさん詰まっている。その詰まっている魅力にはどのようなものがあるのか、本書ではその魅力についてとりあげているのだが、そもそもパラリンピックはいつから行われ始めたのか、そのことについても併せて取り上げられている。

第1章「1964年パラリンピック」
今から50年前になる1964年の東京でもオリンピックの後に「パラリンピック」が行われた。そのパラリンピック開催に先立ち、日本における身障者スポーツの歴史はどのような歴史をたどっていったのか、そのことについて取り上げている。

第2章「近年のパラリンピックをめぐる状況」
そもそも第1回のパラリンピックが開催されたのは1960年にロンドンで行われたことが始まりである。それがやがてオリンピックの後に行われるようになり、冬のオリンピックにも波及するようになった。

第3章「競技の見どころと日本のメダル期待競技」
パラリンピックの競技はオリンピックの競技よりも多岐にわたる。なぜ多岐にわたるのかというと身障の種類によって分かれることから、多岐にわたるのだという。その多岐にわたる競技の中で注目しておくべき競技はどこにあるのか、そのことを列挙している。

第4章「知られざるパラリンピックの世界」
パラリンピックの競技は多岐にわたるが、その多岐にわたるが故の難しさも存在する。その「難しさ」には選手のこともあるのだが、他にもルール作りなどにも存在するという。その「難しさ」の本質について「知られざる」と銘打って取り上げている。

第5章「2020年東京パラリンピックとその後」
次回のパラリンピックは2018年の韓国・平昌、その後に東京で行われる。平昌は冬なので、夏のパラリンピックに限って言えば次回は2020年、東京である。その東京パラリンピックに向けて期待されていること、そして課題とは一体何かを列挙している。

認知度でいえばパラリンピックはオリンピックにはやや劣るものの、それでも世界的に認知された世界的一大スポーツイベントの一つとしてとらえられる。その中でパラリンピックはどうなっていくのか、そして私たちはどのようにして楽しんでいけば良いのか、そのことを考えさせられた一冊である。