シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき

「シンギュラリティ」とは、日本語で「技術的特異点」であり、

「未来学上の概念の一つ。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、(頭脳が機械的に強化されていない)人類に代わって、人工知能やポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点の事である」Wikipediaより)

とある。いわゆる未来に向けて進化を続けていくのだが、そのターニングポイントとなる所を指しているのかもしれない。その特異点が近いと著者は主張しているのだが、そのきっかけはどのようなものなのか、そのことを取り上げている。

第一章「六つのエポック」
著者はその技術的特異点を唱えている論者の一人であり2045年には到来することから「2045年問題」として表されることがあるという。その要素として物理や生命、脳やテクノロジーなどの技術のターニングポイントがあるというのだが、その特異点におけるものとして本書のタイトルにあるエポックがあるという。

第二章「テクノロジー進化の理論」
技術的な進化は止まらないのだが、その進化の中には倫理的な観点での批判もある。さらには進化そのものが複雑化をすることから予測がしにくくなる意見もある。

第三章「人間の脳のコンピューティング能力を実現する」
いわゆるニューロコンピューティングと呼ばれるものであるのだが、人間の脳をコンピュータ技術と融合することにより人間を超えた処理能力や記憶容量をもつことができるのだという。

第四章「人間の知能のソフトウェアを実現する」
俗に言う「AI」の技術であるのだが、人工知能を人間により近づけるために、脳をベースとした人工知能がつくられている。先日も将棋や囲碁、さらには小説をAI技術によって進化しているのだが、それがどの方向に進化をしていくのかを取り上げている。

第五章「衝撃……」
進化によって様々な方面で変化を及ぼしている。しかし方面によって人間の生活を脅かすようなものにもなっている。その進化には著者に限らず多くの人が衝撃を覚えたという。その衝撃の中身を明かししている。

第六章「わたしは技術的特異点論者だ」
もちろん進化は必要であるのだが、その中でも「技術的特異点」は想像以上の進化を遂げるのかも知れない。しかし著者はタイトルにもある通り「技術的特異点」を主張している人物である。その理由を論じているのが本章である。

技術の進化はまさに「ドッグイヤー」の如く様々な面で目覚ましいものがあるのだが、その進化のスピードはさらに速まり、著者の主張する特異点を迎えることとなる。その進化は人類にとって善か悪かは定かではない。

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