キラーストレス 心と体をどう守るか

ストレスにも様々な種類のものがあるのだが、中には心身的にむしばみ、肉体的・精神的な疾患を負い、最悪死に至るようなストレスさえある。特に最近では「キラーストレス」と呼ばれるものもある。その「キラーストレス」の正体と、原因、そして対策方法はどのようなものがあるのか、本書はそのことについて取り上げている。

第一章「これがキラーストレスの正体だ」
ストレスは身の回りの様々な変化によって起こるようなことであるのだが、それが重なりに重なることによって重いものになり、そのことによって心身的な疾患にまで発展する。さらにいうと脳に及ぼす悪影響も及ぼすのだという。その脳機能への影響こそ「キラーストレス」になるのだという。

第二章「脳を破壊するキラーストレス」
脳は思考を司っているように見えて、人間としての運動や行動の信号を送るようなことを行っていくのだが、キラーストレスによって脳における運動が鈍ったり、破壊したりしてしまう。ストレスが慢性的に、なおかつ度合いが継続的に受けるようになると、脳機能に異常をきたし、心身共に悪影響を及ぼす。

第三章「体をむしばむストレスの暴走」
ストレスにより様々な肉体的。精神的に蝕むようなことがある。本章では脳出血を起こした事例、さらにはガン細胞の増減について、医学的な観点で考察を行っている。
第四章「対策I 脳を変化させる運動と病を防ぐ食生活」
運動や食生活などごく当たり前なことにてストレスを予防したり、治したりすることができるようになる。運動にしてもハードなものかと思いきや体操をするなど、ごく簡単に体を動かすだけでも効果がある。

第五章「対策II ストレスを観察し対処するコーピング」
コーピングとは、

「「問題に対処する、切り抜ける」という意味のcopeに由来するメンタルヘルス用語」「日本の人事部」より抜粋)

とある。キラーストレスに対する対策としてもと宇宙飛行士の立場から対策方法を解きあかしている。

第六章「対策III 世界の注目を浴びるマインドフルネス」
書店でも「マインドフルネス」に関する本が数多くあるのだが、そもそも「マインドフルネス」とは何か、そしてマインドフルネスになるための行動は何をしたらよいのかを取り上げている。

ストレスの多い社会であるだけに、ストレス対策は必須であり、急務とも言える。その中でもキラーストレスは命に関わることから、それを予防、もしかかったとしたら対策を行う必要がある。その方法と傾向がここにあり、なおかつそんな今だからでこそ必要な一冊と言えるのかもしれない。

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