ニトリ 成功の5原則

私自身生まれも育ちも北海道であるため、北海道に誇りを持っている。その誇りとなる企業も数多くあり、その一つとして「ニトリ」がある。そのニトリの創業者である著者は2015年に「私の履歴書」が連載され大きな反響を生んだ。札幌市にて家具店を創業し、日本中、さらには世界を股にかける一大家具メーカーにまで成長したのだが、なぜ成功した。本書は5原則をもとにして提示している。

第1章「「ロマン」で人は生まれ変われる」
経営を行うにしても「ロマン」が必要であるという。そのきっかけとなったのが似鳥家具店(現在のニトリ)を創業した後、家具業界向けのセミナーに参加したことで大きく変わっていった。アメリカの土地、さらには経営哲学に至るまでのことを学んでいった。そして現在ではスタンダードとなる「お客さま第一」の精神もここで学び、日本に取り入れられた。

第2章「「ビジョン」があるから成功できる」
経営にはロマンが大事であるのだが、ビジョンを持つことが大切であるという。そのビジョンは数字で示されるのだが、その数字の中にもロマンを元にして、発想を生み出し、実践していき、カタチにして行く。

第3章「「意欲」は高い目標から生まれる」
ロマンやビジョンをつくる事ができたら、今度は目標をつくる事が求められる。その目標をつくるためには高いものにしていくのだが、その高くできる要因として「意欲」がある。。意欲を生み出すためには社長のみならず社員たちと会社全てに伝播していくことができる。

第4章「「執念」なくして、成功なし」
成功をして行くためのは理論を形成づけて、実践を行い続けることが必須であるのだが、それだけで成功することは難しい。その難しい成功を成していくためのは「執念」を持つ必要がある。その執念についてニトリが多難だった時代を乗り越えたエピソードとともに紹介している。

第5章「「好奇心」が革命のもとになる」
好奇心は様々なアンテナを張り巡らせ、人と違うようなアイデアや行動を呼び起こすことができるようになる。本章ではその好奇心はどこから出てくるのか、そしてその好奇心を成長や成功にどう促していくのかを取り上げている。

北海道、いや日本を代表するメーカーにまで成長したニトリ。その成功の背景には著者が身につけていった様々な要因があったことにある。その「要因」が5つの法則にてシンプルにされていることによって、自分自身の行動に照らし合わすことができる一冊と言える。

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