ノーベル賞でつかむ現代科学

元々ノーベル賞は発明家であり、ダイナマイトを開発したアルフレッド・ノーベルの遺言によりつくられた賞である。分野としては化学・物理学・医学・平和など挙げられるのだが、特に平和についてはダイナマイト開発において、ノーベルが死去したことに関して誤報が報じられた際に「死の商人、逝く」と報じられたことにショックを受けて、平和利用や発展を願ったことを遺言に託し、基金が創設され、ノーベル賞ができた。特に平和賞に至ってはほぼ毎年のように議論が成されるのだが、そもそも平和賞以外では最先端の科学が詰まっているといっても過言ではない。そのノーベル賞を受賞した研究から科学はどのようにして進歩していったのか、そのことを取り上げている。

1章「ノーベル賞が刻む素粒子研究の歩み」
日本で初めてノーベル賞を受賞したのは1949年、湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞したことから始まる。その湯川秀樹が研究したモノとして素粒子に関する研究にあった。その素粒子は長い歴史のなかで研究し続けられ、湯川氏をはじめ多くの人がノーベル物理学賞を受賞した。

2章「ノーベル賞が描く“超”と“極”の世界」
超伝導や超流動、さらには極低温など物理学における研究の中で「超」や「極」にまつわる研究が行われており、学術的な限界に挑戦をし続けてきたとも言える。その限界に対してどのようにしてアプローチをかけてきたのか、その研究の歴史を取り上げている。

3章「ノーベル賞に映る生命の神秘」
ノーベル賞は何も物理学ではなく、生物学・医学的な研究に対しても「ノーベル医学生理学賞」がある。特に2012年に山中伸弥がiPS細胞によって受賞したことは記憶に新しい。その細胞の研究によって生命の神秘がわかるようになり、なおかつ医学的な進歩の一助にもなっているほどである。

4章「ノーベル賞に見る宇宙のフロンティア」
ノーベル賞は宇宙の分野でも表彰される。アインシュタインはもちろんのことハッブルといった人物も宇宙に関する理論で ノーベル賞を受賞している。ノーベル賞は宇宙に関してどのような新しい理論を生むために寄与したのか、そのことを取り上げている。

ノーベル賞受賞のニュースが流れると概要的な研究については紹介されるものの、それが将来どのようにして実用化されるのか、研究の発展となるのかについてあまり言及されない。また研究の中身を見るとちんぷんかんぷんになってしまうないようも少なくない。とはいえ、ノーベル賞の研究の中には実用化へ向けて進めている、過去に受賞した研究でも既に実用化され、一般的になっているものまである。ノーベル賞は科学の世界における「今」を表していると言っても過言ではない。

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