余計なことはやめなさい!―ガトーショコラだけで年商3億円を実現するシェフのスゴイやり方

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
成功をするためにはやるべきことは色々とあるのだが、そのやるべきことの中には「余計なこと」と呼ばれるものが少なからずある。その「余計なもの」をこなしていくことによって成功へ近道を歩むどころか、かえって遠回りをしてしまうことにもなる。最短距離をして行くためにはそれらを「捨てていく」ことが重要になってくるのだが、その「捨てる」ことの重要性と、どのようにして「捨てていく」のかという、方法とタイミングなどどうしたら良いのか分からない人も少なくない。本書はガトーショコラだけを武器にして成功した体験を元に、捨てることの重要性と方法を説いている。

第1章「余計なことをやめるたびに、会社が大きくなった」
元々著者がつくった「ケンズカフェ東京」はカフェ・ガトーショコラを主軸として様々なメニューなどを展開していった。今のようにガトーショコラ専門店というよりも、むしろカフェやレストランと言ったようなものであったのだが、その目論見が外れ、赤字続きだった。そこから立ち直るために、様々な要素を「捨てていき」、既存客も見直して行き、ガトーショコラであることの強みを引き出し、店を大きくしていった。

第2章「余計なことをやめたら、こんなにいいことがあった」
もちろん販売までのプロセスについても見直すこととした。その見直しの方法はプロモーションやプライス、プレイスなどの「4P」の内、プロモーションに注力したことにより、捨てるものができ、データ分析を行うことができ、展開することができるようになっていった。

第3章「「余計なことをやめる」代わりに、ますます強化すべきこと」
プロモーションにしても、「余計なこと」と呼ばれるものがあり、それを捨てる、そして重要なものを重点的に行っていくことによって、売上を伸ばし、さらなるプロモーションや展開にこぎつけることができるようになった。さらにプロモーションを注力していくために、広報活動も広げることによって、「ガトーショコラのケンズカフェ東京」という声が口コミで広まっていった。

第4章「「余計なことのやめ方」にはコツとタイミングがある」
「余計なことをやめる」にしても、タイミングと見極めが大切である。それなくして辞めてしまうと「余計なこと」と思っていたものが、実は重要なものであり、基軸がなくなり、崩れて言ってしまうことも往々にしてある。それをなくすためにもどのように見極めていけば良いのかのコツやタイミングを伝授したのが本章である。

第5章「ブランドは、余計なものを捨てた先にある」
ガトーショコラを主軸とした展開によって他の会社との連携が生まれ、なおかつブランドを築き上げてきた。ブランドを築いたり、大きくしていったりして行く中で出てきたのが「余計なもの・ことを捨てる」ことを続けてきたことに他ならない。

ブランドをつくる・育てる、あるいはビジネスとして成功するためには、その中で出てくる「余計なもの・こと」は必ず出てくる。それをいかにして捨てていくことによって、成功への道を進むことができる。その「捨てる」ことの重要性を企業経営、あるいはマーケティングの視点からよく分かるのが本書と言える。