岸和田少年愚連隊 不死鳥篇 カオルちゃーん!!

大阪府岸和田市と言えば「岸和田だんじり祭」に代表されるところとしても知られており、子どもにあったやんちゃさがそのまま大人になった男たちが多くいるという。もっともそれを象徴づける作品として本書のシリーズである「岸和田少年愚連隊」がある。

ちなみに本書はその頂点に立った男が死んだという所から物語は始まる。「全身武器」といわれ、まず死ぬような男ではない人がなぜ死んだのか、その男の死を知った中学生はどのような行動をしたのか、そして岸和田の頂上決戦はどのような結末を迎えたのか、そのことを描いている。

本書に出てくる男たちは多かれ少なかれ血の気は多いのだが、表裏がなく、なおかつ良くも悪くも「単純」という言葉がよく似合う。だからでこそ、シリーズが栄え、映画化されるほどの魅力が溢れている。本書のタイトルにある「カオルちゃん」も2001年に映画化されるほど強烈な印象を持った人物と言っても過言ではない。

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